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BFRで高単価・時短セッション

BFRで高単価・時短セッション

BFRで高単価・時短セッション

澤木一貴です。

これまで、市場分析から基礎理論、そしてターゲット層の拡大(女性・高齢者)についてお話ししてきました。 今回は、いよいよ皆さんが最も気になっているであろう「ビジネスの本丸」、つまり「収益構造の改革」について切り込みます。

ズバリ聞きます。 あなたは今、「時間の切り売り」をしていませんか?

「1セッション60分、〇〇円」 この業界のスタンダードな価格設定です。しかし、これがあなたの収入の天井を決めてしまっている最大の要因であり、同時にクライアントの継続を阻む壁になっていることに気づいているでしょうか。

私が提案するのは、「時間は半分、単価は維持(またはアップ)、満足度は2倍」という、魔法のようなビジネスモデルです。 「そんな都合のいい話があるか」と思うかもしれません。 しかし、BFR(血流制限)トレーニングという武器があれば、それが可能なのです。

今回は、お金はあるけれど時間がない「忙しい経営者(エグゼクティブ)」をターゲットに、いかにして高単価・時短セッションを成立させるか。そして、衝撃的なデータに基づいた「顧客が辞めない仕組み」についてお話しします。


「忙しい経営者」を捕まえろ!1回30分で満足させる高単価セッションの作り方

なぜ、エグゼクティブはジムを辞めるのか?

私のジムにも、多くの経営者や医師、弁護士といった、いわゆる「エグゼクティブ層」が通われています。彼らは健康への投資を惜しみませんし、一度信頼関係ができれば、価格で文句を言うこともありません。 トレーナーにとって、これほどありがたい顧客はいません。

しかし、彼らには一つだけ、致命的に「無い」ものがあります。 そう、「時間」です。

彼らにとっての1時間は、我々の感覚とは違います。時給換算で数万円、数十万円の価値を持つ時間を割いてジムに来ているのです。 そんな彼らに対して、 「今日は有酸素運動で20分ウォーミングアップして、ストレッチして、メインセットやって、最後にクールダウンで…はい、60分です」 という悠長なアプローチは、果たして適切でしょうか?

彼らが求めているのは、「ROI(投資対効果)」です。 「最短の時間で、最大の結果を出してくれ」。これが彼らの心の声です。

従来のウエイトトレーニングでは、物理的な負荷を積み重ねる必要があり、どうしても時間がかかりました。 しかし、BFRは違います。化学的なストレスを利用することで、ものの数分で筋肉をオールアウト(疲労困憊)させることができます。

これこそが、エグゼクティブ層に刺さる最大のセールスポイントです。 「社長、もう60分もトレーニングする必要はありません。30分空けていただければ、ジム2時間分の効果をお返しします」 この殺し文句が言えるかどうかが、勝負の分かれ目です。

衝撃のデータ:60分トレーニングは「継続の敵」だった?

ここで、非常に興味深い、そしてトレーナーにとっては少し耳の痛いデータをご紹介しましょう。 滞在時間と会員の「離脱率(退会率)」の関係についての推計データです。これを見れば、なぜ今「時短」が必要なのかが論理的に理解できるはずです。

  • 【60分設定】離脱率:約60%〜70% 初心者が「さあ、1時間頑張ろう」と決意しても、着替えやシャワー、移動を含めると拘束時間は2時間近くになります。 忙しい現代人にとって、この「2時間のブロック」を確保するのは至難の業です。 一度仕事が長引いてキャンセルすると、「ああ、今週行けなかった」という罪悪感が生まれ、それが「もうどうにでもなれ効果(What-the-hell effect)」を引き起こし、そのままフェードアウトしてしまう。これが60分セッションの罠です。

  • 【45分設定】離脱率:約40%〜50% 多少マシにはなりますが、それでも「仕事や家事でヘトヘトになった日」のハードルとしては、依然として高いのが現実です。

  • 【30分設定】離脱率:約20%〜30% ここが劇的に数字が変わるラインです。「30分なら、何とか隙間時間に行ける」「昼休みに行ける」と感じられるスイートスポットです。 心理的な負担が軽くなり、継続率が飛躍的に高まります。

  • 【15分設定】離脱率:10%以下 驚くべきことに、滞在時間を15分程度(着替えなし、トレーニングのみの時間など)に設定すると、心理的ハードルはほぼ消失します。「とりあえず行くだけ」が習慣化されやすく、退会率を極めて低い水準(3〜5%)に抑えることが可能になります。

このデータが示唆することは明確です。 「セッション時間は短いほど、顧客は辞めない」のです。

しかし、ここで矛盾が生じます。 「15分や30分で、本当に効果が出るのか?」 「ただの手抜きだと思われないか?」

普通のトレーニングなら、その通りです。15分でベンチプレスをして終わりでは、ただの準備運動です。 だからこそ、BFRが必要なのです。 BFRだけが、「15分〜30分という超短時間で、60分以上の代謝的ストレスと筋肥大効果」を科学的根拠を持って提供できる唯一のメソッドだからです。

澤木流:高単価・時短ビジネスモデルの設計図

では、具体的にどうビジネスに落とし込むか。 私の推奨するモデルはこうです。

「30分枠で、単価は60分枠の70〜80%(あるいは同額)を設定する」

例えば、あなたの60分セッションが8,000円だとします。 これを、30分セッションで6,000円に設定するのです。

顧客から見れば、「8,000円が6,000円になった!安い!」と感じます。しかも時間は半分で済むので、タイパ(時間対効果)は最高です。 トレーナー側から見ればどうでしょう?

  • 60分枠: 1時間で売上8,000円(時給8,000円)

  • 30分枠 × 2人: 1時間で売上12,000円(時給12,000円)

単純計算で、あなたの時間単価(時給)は1.5倍に跳ね上がります。 さらに、30分枠であれば、平日の夜18:00〜21:00という「ゴールデンタイム」に、最大6人の予約を入れることができます。(60分枠なら3人が限界です)。 回転率が上がり、予約の取りこぼしが減る。 そして、前述のデータ通り、顧客の継続率は高まる。

まさに「三方よし」のビジネスモデルです。

「でも、30分で6,000円も取って満足してもらえるの?」 そう不安になるトレーナーもいるでしょう。 大丈夫です。BFRの強烈な刺激を知れば、顧客はこう言います。 「先生、もう十分です。これ以上やったら歩けません(笑)」

短時間で完全燃焼(オールアウト)できること自体が、忙しい顧客にとっては最高の「価値」であり「満足」なのです。

30分でオールアウトさせる「地獄(天国?)のプログラム例」

では、実際に30分(実質トレーニング時間20分強)でどう組むか。 ダラダラおしゃべりをしている暇はありません。澤木流の構成例を紹介します。

【30分・全身コース(経営者向け)】

  • 0:00〜05:00(5分): 入店・着替え・体調確認

  • この間に今日の体調を聞き出し、圧設定を脳内で完了させます。

  • 05:00〜10:00(5分): 【上半身BFR】スーパーセット

  • 腕の付け根にベルト装着。

  • 種目例:プッシュアップ(胸)+チューブ・ローイング(背中)

  • インターバルは極短(30秒)。3セット行うだけで、腕と上半身はパンパンに張ります。成長ホルモンのスイッチONです。

  • 10:00〜12:00(2分): ベルト付け替え・水分補給

  • 腕から脚へ。この手際の良さがプロの技です。

  • 12:00〜22:00(10分): 【下半身BFR】ファンクショナル・サーキット

  • 脚の付け根にベルト装着。

  • 種目例:スクワット → ランジ → マウンテンクライマー

  • これを休憩なしで回します。脚の血流が制限された状態でのサーキットは、心拍数も上がり、汗が噴き出します。

  • まさに「無酸素」と「有酸素」のハイブリッド効果。

  • 22:00〜25:00(3分): ベルト解除・除圧・軽いストレッチ

  • ベルトを外した瞬間の「ドワーッ」と血が流れる快感を味わってもらいます。これが最高のリラックスタイムです。

  • 25:00〜30:00(5分): 会計・着替え・退店

  • 「お疲れ様でした!次回も30分で仕上げますね」

いかがでしょうか? 無駄が一切ない、濃密な時間。 終わった後の疲労感と爽快感は、60分ダラダラやったトレーニングの比ではありません。 顧客は「今日もやり切った!」「いい仕事をした!」という達成感を持って、次の仕事や家庭に向かうことができます。

隙間時間を埋める「15分コース」という隠し玉

さらに応用編として、既存客向けに「15分・クイックBFR」というメニューを作るのも手です。 「今日は時間がないからキャンセルで」と言われた時に、 「では、着替えなくていいので、15分だけ腕に巻きに来ませんか? 服のままでできますよ」 と提案するのです。

先ほどのデータの通り、15分というハードルの低さは、離脱(退会)を防ぐ最強の防波堤になります。 「休んでしまった」という実績を作らせない。 たとえ単価を安くしても(例えば2,000円とか)、顧客との接点を維持し続けることが、LTV(顧客生涯価値)を最大化させます。 これができるのも、専用ベルトさえあれば場所を選ばず、すぐに効果が出せるBFRならではの強みです。

資格がなければ、このビジネスは成立しない

ただし、最後に一つだけ釘を刺しておきます。 この「短時間・高強度」のモデルは、非常に効果が高い反面、体への負担も瞬間的に大きくなります。 血圧の変動や、貧血のリスクもゼロではありません。

だからこそ、我流は危険なのです。 「高単価を取る」ということは、それに見合った「安全管理責任」を負うということです。

「BFRトレーナープロ」の資格取得講座では、こうした短時間プログラムを安全に遂行するためのリスク管理や、万が一の時の対応についても徹底的に学びます。 エグゼクティブ層は、本物を見抜く目を持っています。 「なんとなく見よう見まねで巻いています」というトレーナーに、彼らは大切なお金と体を預けるでしょうか?

「私はプロの資格を持ち、医学的な根拠に基づいて、あなたの貴重な時間を預かります」 この自信こそが、高単価の根拠になります。

労働時間を減らし、収入を増やし、顧客の満足度も上げる。 そんな理想的な働き方を実現するための「鍵」は、すでに目の前にあります。

次回は、その「鍵」を扱うための最も重要なテーマ。 「見よう見まねは事故の元! 安全性と資格」についてお話しします。 プロとアマチュアの決定的な違いは、ここにあるのです。

サワキジム
https://sg-personal.com/


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