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BFR「ある絶対条件:安全性」

BFR「ある絶対条件:安全性」

BFR「ある絶対条件:安全性」

澤木一貴です。

前回は、経営者層をターゲットにした「時短・高単価」という、かなり攻めたビジネスモデルについてお話ししました。 「30分で売り上げを倍にする」 ワクワクしましたか? それとも「そんなにうまくいけば苦労しないよ」と思いましたか?

うまくいきます。ただし、「ある絶対条件」を満たしていれば、ですが。

その条件とは、「安全性」です。

今回は、少し厳しい話をします。 お金を稼ぐことや、集客テクニックよりも、もっと根源的で重要な話です。 もしあなたが、「BFRなんて、ネットでベルトを買ってきて、きつく巻けばいいんでしょ?」と安易に考えているなら、今すぐその考えを捨ててください。

その「見よう見まね」が、クライアントの健康を害し、最悪の場合、あなたのトレーナー生命を一瞬で終わらせる事故につながる可能性があります。

逆に言えば、「正しく安全を担保できる有資格者」であること自体が、これからの時代、最強のブランドになり、クライアントからの絶大な信頼を生むのです。 第6回は、プロとして絶対に避けては通れない「リスク管理」と「資格の価値」について、私の本音をお伝えします。


見よう見まねは事故の元!「有資格者」であること自体が、クライアントへの最大の信頼になる

BFRは「諸刃の剣」であると認識せよ

まず、BFRトレーニングの性質を冷静に見つめ直しましょう。 第2回でお話しした通り、BFRは「血流を制限」します。 人間の生命維持活動の根幹である「血液の流れ」を、意図的にコントロールするのです。

これがどれほどデリケートな行為か、プロのあなたなら想像できるはずです。

正しく行えば、成長ホルモンの爆発的な分泌や、筋肥大という劇的なメリットをもたらします。 しかし、やり方を間違えれば、そこには明確なリスクが存在します。

  • 貧血・迷走神経反射: 圧設定が高すぎたり、体調の悪いクライアントに行うことで、脳への血流が一過性に不足し、めまいや失神を起こすことがあります。ジムでクライアントが倒れる。これはトレーナーとして最も避けたい事態です。

  • 皮下出血(点状出血): 適切な圧を超えて締め付けると、毛細血管が破れ、皮膚に赤い斑点が残ることがあります。特に女性クライアントにとって、これは「傷害」と捉えられかねないクレーム案件です。

  • 血栓(けっせん)のリスク: これが最も恐ろしいものです。間違った知識で長時間血流を止め続けたり、禁忌の方(静脈瘤がある方など)に行ってしまうと、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群のような状態)を引き起こす可能性がゼロではありません。

脅すようなことばかり言って申し訳ない。 でも、これが現実です。 Amazonや楽天で安いBFR風のベルトを買い、YouTubeの見よう見まねで指導している「自称トレーナー」が世の中にはいますが、私からすれば、無免許で医療行為をしているのと変わらないくらいの恐怖を感じます。

「キツく巻けば効く」という素人の勘違い

独学トレーナーが陥りやすい最大の間違い。 それは、「圧は強ければ強いほど効く」という勘違いです。

「痛いくらい締め付けた方が、血が止まって効くはずだ」 これは大きな間違いです。

BFRの目的は「完全止血」ではありません。「動脈(送る血)」は流しつつ、「静脈(戻る血)」だけを適度に制限する。この「最適な圧(至適圧)」を見つけ出すことこそが、プロの技術なのです。

この至適圧は、人によって全く違います。 その日の血圧、腕の太さ、筋肉の質、水分摂取状況。これらによって、ミリ単位で調整する必要があります。 「全員、このメモリで巻けばOK」なんていうマニュアルは存在しません。

私の講座では、この「個別の至適圧」をどうやって見極めるか、その評価方法を徹底的に叩き込みます。 「脈拍の変化」や「皮膚の色(CRT:毛細血管再充満時間)」といった生理学的な指標をもとに、安全かつ効果的な圧を設定する。 これができて初めて、「BFRトレーナー」を名乗れるのです。

資格は「お守り」ではなく「最強の防具」

「資格なんて、ただの紙切れでしょ?」 そう言う人もいます。確かに、資格を取っただけで腕が上がるわけではありません。 しかし、万が一何かあった時、資格はあなたを守る「最強の防具」になります。

もし、トレーニング中にクライアントが体調不良を訴えたとしましょう。 その時、あなたが無資格の独学トレーナーだったら? 「素人が適当なことをしたせいで事故が起きた」とみなされ、社会的な信用を失い、場合によっては損害賠償問題に発展します。

しかし、あなたが「BFRトレーナープロ」の有資格者であり、協会が定めた安全基準(プロトコル)に則って指導していたら? それは「事故」ではなく、適切な手順を踏んだ上での「偶発的な事象」として扱われます。そして、適切な処置(リカバリー)を行う知識があれば、大事には至りません。

また、資格取得講座では、「絶対にやってはいけない人(禁忌)」の見極め方も教えます。 「今日は頭痛がする」「最近、足がむくみやすい」 そんなクライアントの些細な訴えから、「今日はBFRを中止しよう」「圧を弱めよう」と判断する勇気。 この「やらない判断」ができることこそが、プロの証明なのです。

クライアントは「安全」を買っている

視点を変えて、クライアントの心理を考えてみましょう。 特に、第4回・第5回でお話しした「女性」「高齢者」「エグゼクティブ」といった層は、リスクに敏感です。

彼らは、自分の体を預けるトレーナーを厳しく選定しています。 ホームページのプロフィール欄を見て、 「この人は、ちゃんと勉強している人なのかな?」 「怪しい民間療法みたいなことをされないかな?」 とチェックしています。

そこに、 「BFRトレーナープロ(BFR Trainers Association認定)」 という記載があり、 「当ジムでは、医学的根拠に基づいた安全な圧設定を行っています」 という説明があったらどうでしょう。

それだけで、「ここはちゃんとしている」「安心して任せられる」という信頼スイッチが入ります。 資格は、あなたのスキルの証明であると同時に、クライアントに対する「安心の品質保証書」なのです。

実際、私のジムでも、体験入会の際に必ず資格証を見せ、BFRの安全性とリスク管理について丁寧に説明します。 すると、皆さん納得して、「それならやってみたい」と言ってくださいます。 逆に、ここをあやふやにすると、特に高単価な顧客ほど、敏感に不信感を抱いて離れていきます。

澤木流:安全性を「エンターテインメント」にする

私の講座では、安全管理をただの堅苦しいルールとして教えることはしません。 安全確認のプロセスそのものを、クライアントとのコミュニケーションツールにしてしまう方法を伝授します。

例えば、CRT(爪を押して血流の戻りを見るテスト)を行う時。 ただ無言でやるのではなく、 「今、血流の戻りをチェックしています。うん、素晴らしい反応ですね!これなら今日はバッチリ効果が出ますよ」 と声をかける。

あるいは、圧を設定する時。 「今日は少し気圧が低いので、いつもより少しだけ圧を調整しますね。体調に合わせてベストな状態を作りますから」 と伝える。

こうすることで、安全確認作業が、 「私の体をこんなに細かく見てくれているんだ」 という、「特別感(ホスピタリティ)」の演出に変わるのです。

リスク管理をネガティブな作業にするのではなく、信頼関係を深めるポジティブなアクションに変える。 これが澤木流の現場テクニックです。

プロフェッショナルへの招待状

BFRトレーニングは、魔法のように効果が出ます。 しかし、魔法には必ず扱い方のルールがあります。

ルールを知らずに魔法を使うのは、ただの無謀です。 ルールを熟知し、自在に操ってこそ、真の魔法使い(プロフェッショナル)です。

「BFRトレーナープロ」の資格取得講座は、単にベルトの巻き方を教える場所ではありません。 解剖学、生理学、そしてリスクマネジメント。 トレーナーとして一生使える「身体を見る目」を養う場です。

受講費や時間はかかるかもしれません。 しかし、それでクライアントの安全と、あなたの社会的信用が手に入るなら、これほど安い投資はないはずです。 事故を起こしてから後悔するのか、胸を張って「私はプロです」と言えるトレーナーになるのか。 選ぶのはあなたです。

さて、安全性の土台が固まったところで、次回はBFRの可能性をさらに広げる「場所」の話をしましょう。 ジムだけが仕事場ではありません。 「重いウェイトは必要ない。自宅出張でもジム並みの効果を出す方法」。 あなたのビジネスフィールドを無限に広げるノウハウをお伝えします。

サワキジム
https://sg-personal.com/

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通常のトレーニングには1RM(1回持ち上げることが限界の重さ)の60%以上の重さを必要としていますが、BFRトレーニングでは1RMの20%程度の重さで効果を得るとができます。
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