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不眠ループをBFRで

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不眠ループをBFRで

「あぁ、また今日も寝つけない……」

時計の針が深夜2時を回る絶望感。枕を買い替え、アロマを焚き、スマホを遠ざけても、頭の中の「反省会」が止まらない。そんな夜を過ごしていませんか?
もし、あらゆる安眠グッズが空振りに終わっているのなら、一度、発想をガラッと変えてみましょう。実は「腕や脚にベルトを巻いて、ちょっと体を動かす」。ただそれだけのことが、あなたの脳を極上のリラックス状態へ引きずり込む「最短ルート」になるかもしれないんです。

今回は、BFRトレーニング(血流制限トレーニング)が、なぜ単なる筋トレを超えて「最高の睡眠コンディショニング」になるのか。その裏側にある、ちょっとズルいくらい強力な科学についてお話しします。

正直に言います。現代人の「スイッチ」は壊れています。

本題に入る前に、ちょっと自分の生活を振り返ってみてください。
朝から晩まで情報のシャワーを浴び、仕事では常に正解を求められ、プライベートでもSNSに神経を使う。私たちの自律神経は、いわば「アクセル(交感神経)」がベタ踏みされたまま、床に固着しているような状態です。

本来、夜になれば自然に「ブレーキ(副交感神経)」に切り替わらなきゃいけない。でも、ブレーキが錆びついて動かないんです。これが、疲れ切っているのに脳だけが冴えてしまう「不眠ループ」の正体。
ここでBFRの出番です。BFRは、この「錆びついたブレーキ」を力技で踏み込ませるための、強制リセットボタンなんです。

つまるところ、BFRは「筋肉を鍛え、神経を整える」二刀流の習慣

はっきり言ってしまいますが、BFRは「忙しい人が短時間でムキムキになるための道具」だけじゃありません。
私が現場でクライアントを見ていて確信するのは、これは「自律神経のバランスを物理的にぶっ壊して、強制的にリカバリーモードへ放り込むための儀式」だということ。
普通のハードな筋トレを夜にやると、心拍数が上がりすぎて交感神経がビンビンに昂ってしまいます。これじゃ本末転倒。でも、BFRは違います。自重レベルの軽い刺激、たった10分程度の運動で、脳に「今は修復の時間だぞ!」という強烈なサインを送れる。効率的に動いて、賢く休む。これほど現代人にフィットするメソッド、他にありますか?

なぜベルトを巻くだけで、泥のように眠れるのか?

「ベルトを巻くのと睡眠が、どう結びつくんだ?」と不思議に思いますよね。でもこれ、人間の体が持つ、原始的でめちゃくちゃ強力なシステムをハックしているんです。

  1.  脳が「修復命令」を出し始める
    BFRの真骨頂は、短い時間で筋肉の中に乳酸を「これでもか!」というほど溜め込むことにあります。すると脳は「おい大変だ! 今、筋肉が壊滅的に疲労しているぞ!」と、良い意味での勘違いを起こします。
    このピンチを察知した脳下垂体は、成長ホルモンを爆発的に分泌させます。研究(宝田氏ら、2000年)では、低強度でも安静時の約290倍もの数値が出たこともあるほど。成長ホルモンは「若返りの薬」なんて言われますが、本質は「細胞の修理屋さん」。この修理屋さんが一斉に働き出すことで、体は深い眠りへと誘導されるんです。

  2. 「振り子の原理」でリラックスを引き出す
    自律神経には面白い性質があります。「一度グッと緊張させると、その反動で同じくらい強くリラックスしようとする」んです。
    BFRで血流を制限し、筋肉に適切なストレスを与えるのは、あえて自律神経を「オン」に振り切る行為。でも、ベルトを外した瞬間に振り子が逆側にバチン!と跳ね返ります。この「除圧」の瞬間の解放感。これこそが、副交感神経を急激に優位にする最強のスイッチになります。

  3. 「血管のポンプ」が熱を逃がしてくれる
    眠気のメカニズムについても触れておきましょう。人は「体の中心部が冷えて、手足がポカポカになったとき」に眠くなるようにできています。
    BFRベルトを外した瞬間の、血液がドッと駆け巡るあの感覚。これを「反応性充血」と言いますが、このとき血管から一酸化窒素(NO)が放出され、血管がしなやかに広がります。この「血管のストレッチ」が末端の血流をガツンと改善し、眠るために必要な「熱放散」を劇的にスムーズにしてくれるわけです。

 深掘り:血管が「若返る」と、自律神経も「しなやか」になる

ここ、ちょっと専門的ですが重要なので聞いてください。
自律神経と血管は、切っても切れない「共依存」の関係にあります。自律神経が命令を出し、血管がそれに応えて伸び縮みする。この連携が完璧なら、私たちはいつでもリラックスできます。でも、加齢やストレスで「血管内皮細胞」が衰えると、この連携がガタガタになるんです。

血管内皮細胞は、自律神経の「通訳者」

血管の一番内側にある「内皮細胞」は、ただの膜じゃありません。一酸化窒素(NO)を出して、血管の硬さをコントロールする「司令塔」です。
若い血管は、自律神経の「休め(血管を広げろ)」という命令に即座に応じます。でも、血管が硬くなると命令を無視し始める。脳が「リラックスしたい」と願っても、現場の血管が動かない。これが「自律神経が硬い」という状態。

BFRが起こす「血管の大掃除」

BFR特有の、血流を止めてから一気に流すという行為。このとき、血液が血管の壁を強くこすりながら流れます。これを専門用語で「ずり応力(シアーストレス)」と呼びます。
この刺激が、眠っていた内皮細胞を呼び覚まします。BFRは、いわば血管の内側から「高圧洗浄」と「マッサージ」を同時にやっているようなもの。血管が弾力を取り戻せば、自律神経の命令にも「阿吽の呼吸」で応えられるようになる。これが、BFRを習慣にしている人が「驚くほど寝つきが良くなった」と口を揃える、生理学的なカラクリなんです。

具体例:寝る前10分。明日を変える「睡眠BFR」のススメ

理屈はもう十分ですよね。実際にどう動けばいいのか。睡眠が目的なら「追い込み」は1ミリもいりません。むしろ、「あぁ、じんわり温まってきたな」くらいの、心地よい刺激がベストです。

  1. 下半身の重だるさをリセット(脚の加圧)
    まずは脚の付け根にベルトを巻きます。
    おすすめは浅めのサクサクやる「スクワット」。1回の時間を素早く。これを15回もやれば、脚が熱くなってくるはずです。ふくらはぎのポンプを働かせて、夕方のむくみと一緒に、日中のモヤモヤも押し流してしまいましょう。

  2. 肩まわりの緊張を解き、呼吸を深く(腕の加圧)
    次に腕。
    デスクワークで固まった肩や首をほぐすように、何も持たずにゆっくりと腕を上下に動かします。指先がピリピリしてきたら、血管が広がっている証拠。深い呼吸を合わせることで、肺の周りの筋肉もリラックスし、呼吸がスッと深くなります。

  3. ベルトを外した後の「空白の5分」
    ここが、睡眠スイッチを入れる一番大事な瞬間。ベルトを外した直後、温かい血液が指先、足先まで一気に駆け巡る感覚を、静かに味わってください。
    この時、できればスマホは見ないで。明かりを少し落とした部屋で、ただ血流の感覚に集中する。すると、副交感神経がガツンと優位になり、脳が「あ、今はもう休んでいいんだ」と深く納得します。

  4. 嬉しい「おまけ」:ダイエット効果も付いてくる
    睡眠のために始めたBFRですが、実は嬉しい「副作用」があります。
    先ほどお話しした「成長ホルモン」は、強力な脂肪分解作用も持っています。つまり、寝る前にちょこっとBFRをやることで、「寝ている間に脂肪を燃やしやすい状態」を勝手に作れてしまうんです。
    さらに、睡眠の質が上がれば、食欲を抑えるホルモンのバランスも整います。つまり、「BFRで深く眠る」こと自体が、結果として痩せやすい体質を作る最短ルートになるわけです。

最後に、一つだけ約束してください。

ここまで良いことばかり書いてきましたが、絶対に守ってほしいことがあります。それは「適正な圧」で行うこと
自律神経は繊細です。強すぎる圧で「痛い、苦しい」と感じてしまうと、交感神経がパニックを起こし、逆に目が冴えてしまいます。
BFRトレーナーズ協会の有資格者が、あなたの血管の状態に合わせて「最適な圧」を割り出すのは、単なる安全のためだけじゃありません。「自律神経を最も効果的にリセットできる絶妙なポイント」を突くためなんです。自己流の加圧は、血管を傷つけるリスクもあります。必ずプロの指導のもとで始めてください。

人生の質は「休息の質」で決まる

私たちは「どう動くか」ばかり考えがちですが、本当に翌日のパフォーマンスを決めるのは「どう休むか」です。
BFRトレーニングは、血流という生命の根幹に働きかけ、自律神経を整えるための科学的なアプローチです。

  • 成長ホルモンで細胞を若返らせる

  • 血管内皮細胞を刺激して、スムーズに入眠する

  • 反動の力で、乱れた自律神経をリセットする

「最近、ぐっすり眠れていないな」と感じるなら、ぜひ一度試してみてください。重いダンベルはいりません。ただ、自分の体の巡りを整えてあげるだけでいいんです。
今夜、ベルトを外した後のあの心地よい解放感の先に、きっと見たこともないような深い眠りが待っているはずです。

BFRトレーニングベルトは、BFRトレーナーによる指導を受けてから、そのBFRトレーナーよりお求めください。

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通常のトレーニングには1RM(1回持ち上げることが限界の重さ)の60%以上の重さを必要としていますが、BFRトレーニングでは1RMの20%程度の重さで効果を得るとができます。
BFRトレーナーズ協会は、安全で的確なトレーニングの指導を行い、正しい知識と技術を持ったトレーナーを育成し、より多くの人たちにその効果を実感してもらえるようBFRトレーニングの普及を目指します。

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