コラム
2026/06/18

最近、午後を過ぎたあたりから、どうにも頭がぼんやりして、集中力が続かない。そんな感覚はありませんか。
メールの返信にやけに時間がかかったり、同じ資料を読み返しているのに頭に入ってこなかったり。いわゆる「脳が疲れている状態」は、多くの人が日常的に感じているものだと思います。
2026年の今、私たちは以前よりもはるかに多くの情報に触れながら仕事をしています。便利になった反面、気づかないうちに脳の負担は増えている。体の疲れとは少し違う、重たいような感覚に悩まされる場面も増えているのではないでしょうか。
「疲れたら休む」。もちろん大切なことですが、ただ手を止めるだけでは切り替わらないこともあります。そんなときに、少し視点を変えて“体から整える”という方法もあります。その一つが、BFR(Blood Flow Restriction:血流制限)トレーニングです。
BFRというと筋トレのイメージが強いかもしれませんが、最近はそれ以外の側面にも関心が集まっています。中でもよく話題に上がるのが、脳の働きに関わる変化です。
キーワードになるのは、BDNF(脳由来神経栄養因子)と呼ばれる物質で、神経細胞の働きや学習・記憶に関わるとされています。
一般的には、こうした反応を引き出すにはある程度まとまった運動が必要とされてきました。ただ、血流を制限した状態での軽い運動でも、似たような反応が見られる可能性があるという報告も出てきています。
正直なところ、「そんな短時間で?」と思う部分もあります。ただ、筋肉に負荷がかかったときの代謝反応が、結果として脳への刺激につながるという流れを考えると、完全に不思議な話でもありません。
もう一つ大きいのが、血流の変化です。
BFRは、圧をかけてから解放するというプロセスを取ります。ベルトを外した瞬間に血液が一気に流れる、あの感覚を経験したことがある方もいるかもしれません。
このときの血流の変化が血管に刺激を与え、結果として巡りが整いやすくなるという考え方があります。
専門的にはもう少し細かい説明が必要な部分ですが、体感としてはシンプルで、「なんとなくスッキリする」「視界がクリアになる気がする」といった声は実際によく聞きます。
ここは個人差もあるので断言はできませんが、少なくとも“全く何も変わらない”という人の方が少ない印象です。
もう一点、個人的に面白いと感じているのが乳酸の話です。
以前は疲労物質というイメージが強かったものですが、今ではエネルギーとして使われる側面も知られるようになってきました。特に脳にとっては、状況によっては効率のいいエネルギー源になるとも言われています。
運動しているのに、その後の方が頭が働く感じがする。あれは気のせいではなく、こうした仕組みが関係している可能性もあります。
とはいえ、どんなに良さそうでも、続かなければ意味がありません。
その点でいうと、BFRは比較的取り入れやすい方法だと思います。長時間の運動は必要なく、短い時間でも完結する。忙しい日常の中でも、現実的に組み込みやすいのは大きな利点です。
「時間がないからできない」ではなく、「短時間で切り替えるために使う」という考え方の方が、今のライフスタイルには合っているかもしれません。
一方で、気をつけたい点もあります。
血流をコントロールする方法なので、やり方を誤ると負担につながる可能性があります。強く締めればいいというものではなく、圧のかけ方や体調の見極めが重要になります。
そのため、最初は知識のある指導者のもとで行う方が安心です。このあたりは、効果よりも優先して考えたいポイントです。
仕事のパフォーマンスというと、スキルや時間の使い方に目が向きがちですが、実際には「どういう状態で仕事をしているか」も大きく影響します。
頭が働かないときに、無理に続けるのか、一度リセットするのか。その選択だけでも結果は変わってきます。
少し話が逸れますが、私の場合、どうにも煮詰まった日は一度体を動かすようにしています。毎回うまくいくわけではありませんが、そのまま座り続けるよりは、だいたいマシになります。
合う・合わないはあると思いますが、「なんとなく効率が落ちている」と感じているなら、一度試してみる価値は十分にあると思います。
富田 浩気
BFRライトジム
〒158-0097 東京都世田谷区用賀3丁目8−16
https://www.bfr-right-gym.jp/
BFRトレーニング

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通常のトレーニングには1RM(1回持ち上げることが限界の重さ)の60%以上の重さを必要としていますが、BFRトレーニングでは1RMの20%程度の重さで効果を得るとができます。
BFRトレーナーズ協会は、安全で的確なトレーニングの指導を行い、正しい知識と技術を持ったトレーナーを育成し、より多くの人たちにその効果を実感してもらえるようBFRトレーニングの普及を目指します。
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