コラム

Intermittent BFRトレーニングの安全性


  • BFRトレーニング
  • 筆者:山本 義徳
血流制限の時間が長ければ長いほど、血栓生成や虚血再灌流障害の危険性は高まる。そこでBFRトレーニング協会が推奨する方法が、セット間にカフを緩める「Intermittent BFR:インターミッテント(インターバル加圧)」である。
安全を考えた血流制限トレーニング

安全を考えた血流制限トレーニング

しかし通常の血流制限トレーニングはカフを締めたままで行われるが、インターバルでカフを緩めることによって効果は減少しないのであろうか?

32名の健康な男女を用い、5週間に渡ってIntermittent BFRトレーニングを行ったところ、伸展筋力が平均165.7Nmから171.0Nmに、屈曲筋力が平均80.4Nmから86.9Nmに向上した。ここでの使用重量は30%1RM、圧力は160mmHgである。

なおずっと締め付けた状態でBFRトレーニングを行った群は伸展筋力が平均155.4Nmから161.6Nmに、屈曲筋力が平均71.2Nmから74.0Nmに向上した。(※1)

つまりIntermittent BFRトレーニングは、すべてのセットを締め付けたまま行うのに勝るとも劣らない効果があることが実証されたのである。屈曲筋力はIntermittent BFRのほうが効果として優っており、これはカフを緩めることで回復が促され、後半のセットでより多くのレップスを行うことができたからかもしれない。

また通常の高重量トレーニング(80%1RMで行う)と通常のBFR、Intermittent BFRを比較したところ、高重量トレーニングはトレーニング後のクレアチンキナーゼや乳酸脱水素酵素が上昇し、筋肉に強い物理的ストレスを与えていることが分かる。

しかしBFRトレーニングはどちらの方法もクレアチンキナーゼや乳酸脱水素酵素の上昇があまりなく(同程度)、筋肉への物理的ストレスは少なかった。(※2)
さらにこの研究では運動後のタンパク質カルボニル化修飾やチオバルビツール酸反応性物質も測定しているが、どれもトレーニング後の数値は大きく変わらず、酸化ストレスも少ないことが明らかとなっている。


※1:
Perceptual effects and efficacy of intermittent or continuous blood flow restriction resistance training
Clin Physiol Funct Imaging. 2014 Sep;34(5):356-63. doi: 10.1111/cpf.12100. Epub 2013 Nov 7.

※2:
Does a resistance exercise session with continuous or intermittent blood flow restriction promote muscle damage and increase oxidative stress?
J Sports Sci. 2017 Jan 31:1-7. doi: 10.1080/02640414.2017.1283430

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