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疲れを取る栄養は? Part15 「ビタミンB12」

疲れを取る栄養は? Part15 「ビタミンB12」

疲れを取る栄養は? Part15 「ビタミンB12」

筆者の世代でしたら「ディベンコザイド(Dibencozide)」というサプリメントに聞き覚えがあるかもしれません。これはビタミンB12の補酵素型であり、別名をアデノシルコバラミンと呼びます。

ボディビル雑誌の広告には「多大なるアナボリック効果!」なんて書かれていましたが、もちろんそんな効果はありません。しかしB12には重要な作用があるのです。

ビタミンB12は胃で「内因子」と結合し、回腸から吸収されます。血清中ではメチル基が結合したメチルコバラミンとしてトランスコバラミンとくっついて運搬され、組織中ではディベンコザイドに変換されて主に肝臓に貯蔵されます。

メチルコバラミンはメチル基転移反応によって核酸の合成に関与しており、造血や神経機能維持において役割を果たします。ディベンコザイドは異性化や脱離、転移、還元などの反応に関与してきます。

またディベンコザイドはL-メチルマロニルCoAからスクシニルCoAへの異性化に必要とされます。これはプロピオン酸が糖新生の材料になってグルコースを産み出すときの代謝で必要になり、またスクシニルCoAはクエン酸回路の中間体となります。

・・と書いても何のことやらかもしれませんが、ようはB12はアミノ酸や脂質などの代謝において重要な働きをするということです。特に赤血球の形成に必要とされるため、これが不足すると貧血になってスタミナがなくなり、疲れやすい状態になってしまいます。

B12は動物性食品に含まれ、植物性食品には含まれないため、菜食主義者はサプリメントなどで補う必要があります。しかし、動物性食品を普通に食べる人もB12を補わねばならないことがあります。

B12は内因子と結合して吸収されると書きました。残念ながらこの内因子は、加齢によって分泌が減ってくるのです。つまり年を取るとB12の吸収が悪くなり、それで貧血を生じ、疲れやすくなるという可能性があるのです。また胃酸の不足によっても同じことが起こります。

このような場合はB12の注射が行われますが、サプリメントとしても摂取可能です。しかし普通に経口で摂取するのはダメ。そこで舌下投与するのです。舌下投与でも筋肉注射したのに劣らない吸収効果が期待できます。(※1)

なお舌下投与の場合、一日に50mcgで十分な効果が見られます。(※2)

どうも最近疲れやすい、貧血気味だという方は「Sublingual Vitamin B12」を試してみてはいかがでしょうか。

※1:

Sublingual vitamin B12 compared to intramuscular injection in patients with type 2 diabetes treated with metformin: a randomised trial.

N Z Med J. 2016 Jun 10;129(1436):67-75.

※2:

Effect of two different sublingual dosages of vitamin B12 on cobalamin nutritional status in vegans and vegetarians with a marginal deficiency: A randomized controlled trial.

Clin Nutr. 2018 Feb 15. pii: S0261-5614(18)30071-2. doi: 10.1016/j.clnu.2018.02.008.

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