コラム
2023/07/07

今回はCMでもおなじみの「タウリン」について紹介していきます。いわゆる栄養ドリンクは「タウリン○○mg配合!」と疲労回復効果を謳っているわけですが、実はタウリンには他にも様々な作用があるのです。
タウリンは海産物(イカやタコ、牡蠣など)に多く含まれるアミノ酸で、また人体ではシステインというアミノ酸からも合成が可能です。しかし海産物が苦手な人も多いですし、またシステインからタウリンへの変換は迅速とはいきません。そのため、タウリンを補充することによって効果が望めるわけです。
ちなみにシステインからタウリンを合成するためには、ビタミンB6が必要です。
もともとタウリンは体内に豊富に存在するアミノ酸で、他のアミノ酸に比べて組織内濃度は10倍以上にも達します。しかし、それなのに外からタウリンを摂取することによって効果があるということは、それだけ身体が必要としている量が多いということにもなります。
なお、母乳には大量のタウリンが含まれており、タウリンの少ない人工乳を問題にする動きもありました。
● タウリンの効果って?
・ 目を健常に保つ
キャットフードにはタウリンが必ず含まれています。しかしドッグフードには含まれていません。これは、猫はタウリンを自力で合成できないためで、タウリンが不足した食事を続けると、猫は網膜をやられ、失明してしまうのです。
またタウリンにはカルキの害を防ぐ作用がありますので、プールなどに入って目が痛んだ場合など特に有効となります。
・ 心臓を強化する
タウリンは心臓に含まれるアミノ酸の半分以上を占めています。タウリンを摂取することによって心不全に効果があったとされる報告もあり、またタウリンが血圧を下げることも明らかにされています。
さらにタウリンが血圧を下げるのと同じメカニズムで、こむらがえりを防ぐことが期待できます。激しい運動中や、眠っているときにふくらはぎが攣ったりしてしまう人は、タウリン(できればマグネシウムを一緒に)を多めに飲むと防げるでしょう。
さきほど「母乳にタウリンが多く含まれる」と書きましたが、赤ちゃんにタウリンを大量に取られてしまう母親には、こむらがえりが良く起こるそうです。この場合も、母親にタウリンを与えると効果があることと思われます。
・ コレステロールを下げる
肝臓には「胆汁」と呼ばれる脂肪を消化吸収する液があるのですが、胆汁の中にタウリンが多く含まれると、これはコレステロールを溶かす作用が出てきます。溶かされたコレステロールは排泄され、血中のコレステロールが明らかに下がるとされています。
・ 自律神経を整える
タウリンは抑制性の神経伝達物質として働き、体温を安定させたり、また塩分の摂取量を正常に保ったりすることが知られています。なお、アルコールによる注意力の低下を防ぎ、またてんかんにも効果があるとされています。
その他にも肝臓や腎臓の働きを助けたり、胃炎を防いだり、動脈硬化を防いだり、といった効果も期待されています。なおインスリンを注射しなければならない糖尿病の患者は、タウリンが不足していると言われていますので、補充が必要になるでしょう。
● タウリンの飲み方
薬では「タウリン散」というものが売られていますが、これは1袋あたり1g入っています。だいたい、1gを2回として、一日に2g程度の摂取量で十分でしょう。
ただし体重の多い人や、積極的に心臓や肝臓を強くしたい人、コレステロールを下げたい人など、薬理効果を求めるような場合は、3g以上が必要となります。その場合は毎食後に1~2gを飲むようにしてください。またシステインからタウリンへの合成を高めるため、ビタミンB6を多めに摂るようにすると、より効果が高まると思われます。
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