コラム
2023/07/07

食物に含まれる成分には意外な効果があり、中医学やアーユルヴェーダでも数々のハーブが古くから使われており、今では一般的な食材となっている大根や人参なども、元は薬として使われていました。
普通にスーパーで買えるものとして、今回はザクロジュースを紹介しましょう。ラットの実験ですが、ザクロジュースにはテストステロンレベルを高め、精子の質を上げたり、抗酸化作用を発揮したりする効果が期待できます。(※1)
またストレスホルモンであるコルチゾルを減らす作用も、ザクロジュースには大いに期待できます。28名の肥満者を対象に、一日500mlのザクロジュースを毎日4週間に渡って飲んでもらった研究があります。(※2)
その結果、コルチゾルのレベルが3分の1ほど低下したのです。さらに血圧の明らかな低下もみられました。そして血中インスリンレベルが低下し、HOMA-IRも低下していたのです。これはインスリン感受性の向上を示します。
ザクロジュースに含まれるフェノール類による11βHSDのタイプ1酵素の活性低下が、この効果のカギを握っているようです。
コルチゾルは11βHSD2という酵素によって不活化されますが、その後に11βHSD1によって、再度活性化されます。これは主に肝臓やその周辺の脂肪組織、大網(腹膜)において起こります。
11βHSD1過剰発現マウスは内臓脂肪が増加し、インスリン抵抗性や脂質代謝の異常が起こりますが、逆に11βHSD1ノックアウトマウスだと、それらが起こらないことが報告されています。(※3, ※4)
11βHSD1の作用が腹部において活性化するということから、ストレス発生 → コルチゾルが腹部に作用 → 腹部に脂肪が付く、という流れが考えられます。そこでザクロジュースを飲むことによりコルチゾルを減らすことができれば、腹部の脂肪を減らすのに効果が見込めるかもしれません。
※1:
Effects of pomegranate juice consumption on sperm quality, spermatogenic cell density, antioxidant activity and testosterone level in male rats.
Clin Nutr. 2008 Apr;27(2):289-96. doi: 10.1016/j.clnu.2007.12.006. Epub 2008 Jan 28.
※2:
Intake of polyphenol-rich pomegranate pure juice influences urinary glucocorticoids, blood pressure and homeostasis model assessment of insulin resistance in human volunteers.
J Nutr Sci. 2012 Aug 31;1:e9. doi: 10.1017/jns.2012.10. eCollection 2012.
※3:
Clinical review: The pathogenetic role of cortisol in the metabolic syndrome: a hypothesis.
J Clin Endocrinol Metab. 2009 Aug;94(8):2692-701. doi: 10.1210/jc.2009-0370. Epub 2009 May 26.
※4:
A transgenic model of visceral obesity and the metabolic syndrome.
Science. 2001 Dec 7;294(5549):2166-70
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