コラム

数年前、「パチンコ店やカラオケ店の跡地が24時間ジムに変わっている」というニュースや話題が注目を集めました。当時は不採算店舗の穴埋めや事業多角化の一環と見られていた異業種からのフィットネス参入ですが、現在では市場の勢力図を根本から塗り替える「本気の構造改革」として完全に定着しています。
かつて本業の「枝」に過ぎなかったフィットネス事業は、いまやアミューズメント業界や外食・カラオケ大手、エンタメ企業にとっての「主軸事業」へと昇華しました。
これら異業種大手が本気でフィットネスビジネスを推進することで、市場はどう変わり、既存のジムはどのように立ち向かうべきなのでしょうか。
パチンコホールやカラオケチェーンなどを展開してきた大手企業がフィットネス事業で大きな脅威となる理由は、単なる資金力だけではありません。
「好立地・大型箱物件」の既存アセット
車社会の郊外ロードサイドにある広い駐車場を備えた大型物件や、駅前の好立地テナントなど、フィットネスに適した不動産ノウハウや自社物件をすでに保有しています。これにより、100坪〜200坪超のゆとりある大型店舗をスピーディーに展開できます。
徹底された「接客サービス・現場オペレーション力」
サービス業で鍛え上げられたスタッフ教育システムや店舗管理ノウハウがすでに完成しています。現場スタッフの意識の高さ、明るい接客、クリーンリネス(清掃徹底)のレベルは非常に高く、従来の「マシンを置いて放置するだけ」の格安ジムとは一線を画すサービス力を発揮します。
圧倒的な資本力による設備投資
最新のハイエンドマシンを惜しみなく導入し、内装やセキュリティ、AIシステムなどの最新設備に初期投資を投じることができます。
現在、フィットネス市場は「超低価格・無人型(コンビニジム)」と、「高品質・大型・高サービス型」の二極化が加速しています。
その中で最も厳しい立場に立たされているのが、以下の店舗です。
本部マニュアル依存で差別化できていないFC加盟店
資金力や設備で劣る無人の放置型格安ジム
専門性や「人」による価値を提供できていない個人独立系ジム
かつてのように「24時間営業」「利便性」「そこそこの低価格」だけを売りにしていた店舗は、異業種大手が展開する「圧倒的なスケール感×行き届いた接客サービス×適正価格」の大型店舗に顧客を根こそぎ奪われる時代になりました。
では、この強大な参入組に対抗し、選ばれ続ける店舗であり続けるためには何が必要なのでしょうか。
「価格競争」からは絶対に降りる
資金力のある大手と価格で勝負しても勝ち目はありません。安売りではなく「価格以上の独自の価値」を提供することが鉄則です。
「設備(ハコ)」ではなく「人・コンディショニング」で差別化する
マシンや広さといったハード面では競合に勝てなくても、AIを活用した「カラダの可視化」、丁寧なカウンセリング、ファンクショナルトレーニング、BFR(加圧)や姿勢改善といった「専門的なサポート・顧客とのコミュニティづくり」は、マニュアル化された大規模店舗には真似できない強力な武器になります。
ターゲットを「初心者・女性・シニア」に絞り込む
本格的な筋トレ層の奪い合いを避け、「運動に不安がある層」に徹底的に寄り添うサービス・情報発信(WebコンテンツやMEO)を展開し、居心地の良いサードプレイスを作ることです。
異業種大手の本格参入により、フィットネス業界は一気に成熟期へとシフトしました。ただ出店すれば儲かったボーナスタイムは完全に終わりを告げています。
しかし、これは裏を返せば「真顧客目線でサービスと向き合い、人による価値を提供できる店舗」が正当に評価される時代になったということです。
大手異業種の強みを正しく理解した上で自店舗の強みを研ぎ澄まし、競合にはない「人の温もりと確かな成果」を提供する勝ち組店舗を目指していきましょう。
ビジネス

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通常のトレーニングには1RM(1回持ち上げることが限界の重さ)の60%以上の重さを必要としていますが、BFRトレーニングでは1RMの20%程度の重さで効果を得るとができます。
BFRトレーナーズ協会は、安全で的確なトレーニングの指導を行い、正しい知識と技術を持ったトレーナーを育成し、より多くの人たちにその効果を実感してもらえるようBFRトレーニングの普及を目指します。
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