コラム

24時間ジムのスタッフ業務について、「掃除と入退会手続きだけで十分」と思っていませんか?
競合店が街にあふれる現在、そうした放置型の店舗は真っ先に淘汰されます。これからのスタッフに求められるのは、現場での丁寧な接客と、店舗の魅力を外へ届ける「マーケティング(コンテンツ発信)」の役割です。
単にマシンを置くだけでは、運動初心者は使い方や効果がわからず、すぐに退会してしまいます。他店との差別化を図り、顧客定着率を高めるために現場スタッフが実践すべき基本施策が以下の3つです。
初心者向けマシンツアー(正しい器具の使い方・フォームの指導)
初心者用パーソナルトレーニング(個別のお悩みヒアリングとメニュー提案)
初心者用ファンクショナルレッスン(自重やツールを使った姿勢・機能改善プログラム)
これらを実施することで顧客とのコミュニケーションが生まれ、「放置されない安心感」を提供できます。そして、この現場での取り組みやお客様の笑顔こそが、最高の販促コンテンツ(発信素材)になります。
オープン直後はポスティングなどの紙媒体も有効ですが、数ヶ月もすれば反応率は落ちていきます。そこからリスティング広告(運用型Web広告)だけに頼る設計では、CPA(顧客獲得単価)が高騰し、利益を圧迫してしまいます。
そこで重要になるのが、「Googleでのローカル検索(MEO)」と「SNSでの認知獲得」です。
現在、Googleで「地域名+ジム」と検索した際、検索結果の最上部にはマップ情報(Googleビジネスプロフィール)が表示されます。ここに上位表示されれば、高額な広告費をかけずとも自然と見込み客が集まる仕組みが完成します。
Googleビジネスプロフィールの活用
日々の店舗の様子、スタッフ紹介、イベント情報をこまめに「投稿」機能で更新し、満足度の高いクチコミ(高評価)を集める。
縦型ショート動画(YouTube Shorts / Instagram Reels / TikTok)の投稿
現代の集客において、15〜30秒程度のショート動画は絶大な拡散力を持ちます。マシンのワンポイント解説や店舗の雰囲気を動画で発信し、自社Webサイトや自社ブログに埋め込むことで、検索エンジン(SEO)とMEO双方の評価を引き上げます。
SNSの毎日更新(Instagram / Xなど)
既存会員とのエンゲージメント(繋がり)を高めると同時に、見込み客に「通うイメージ」を膨らませてもらいます。
スタッフのシフトが落ち着く夕方のアイドルタイムなどは、まさにこれらのコンテンツを作成・投稿するための「マーケティングタイム」として活用すべきです。
24時間ジムは、放っておくと「本格派の男性会員(マッチョ層)」ばかりが集まり、女性や初心者、中高年層が入りづらい雰囲気になりがちです。ターゲット層を広げるためには、発信内容や店舗の雰囲気を柔らかくする必要があります。
もしスタッフが男性3名だけの場合、発信内容がどうしてもハードな筋トレや肉体美の追求に偏りがちです。
そこでおすすめなのが、「女性スタッフ2名・男性スタッフ1名」という構成です。
女性視点での「清潔感のある空間づくり」「アメニティの紹介」「初心者目線のトレーニング解説」「姿勢改善・シェイプアップ情報」などを発信することで、ジム通いを躊躇していた女性や中高年層の心理的ハードルを大きく下げることができます。
では、どのような人物を採用すべきでしょうか?
私たちが考える「優秀なスタッフ」とは、コンテスト出場を目指すような筋肉の知識が豊富なマッチョではありません。「笑顔が魅力的で愛想が良く、SNSや動画でのコミュニケーションが得意な人」です。
トレーニングの基礎知識や指導技術は、採用後の研修でいくらでも習得できます。しかし、人を惹きつける笑顔や、SNS・動画での表現センスをゼロから教育するのは極めて困難だからです。
採用面接の際、前向きに検討したい応募者には必ず次のような課題を出します。
「3分間で、ご自身のこれまでの人生を紹介する動画を作成し、24時間以内に提出してください」
スマートフォンの普及した現代において、自ら動画の構成を考え、撮影・編集し、期限内に提出するプロセスを通じて、その人の「編集センス」「表現力」「仕事への誠実さやスピード感」が一発で見極められます。
この選考をクリアしたスタッフは、入社後も魅力的なコンテンツを日々発信し、GoogleやSNSでの店舗評価を高め、確実に集客・売上へ貢献してくれます。
24時間ジムのスタッフは、単なる「施設管理者」ではありません。自店舗の魅力を地域に伝え、会員の継続を支える「アンバサダーであり、コンテンツクリエイター」です。
現場での温かいサポートと、親しみやすいSNS・Web発信を連動させ、競合店に負けない「人が集まる勝ち組店舗」をつくり上げていきましょう。
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