24時間無人ジムの終焉が見えてきた!2023年のフィットネス業界では、24時間営業の無人ジムが注目されています。これらのジムは、個々の生活スタイルやスケジュールに柔軟に対応できるため、多くの方々に支持されています。しかし、こうしたジムには会員の継続率の問題があり、特に新規会員の多くが加入後1年以内に退会してしまうという課題があります。このため、ジム経営者にとって、会員の継続率を高める施策は非常に重要です。24時間ジムの退会率 ━ 退会率12%1年前、ビッグサイトで行われたフランチャイズショーに出店していたAIで管理する無人24時間ジムのブースにいた人に話を聞いたところ、退会率は6%と言っていました。様々なジムを見てきているので、退会率6%は低すぎないかと思いましたが、今後どのように退会率を下げていくのか尋ねたところ、「AIやアプリで様々なサービスを拡充して退会率を減らしていきます」と答えていました。しかし、最近のデータでは退会率12%、年間退会率144%という驚くべき数字が出てきています。つまり、500人の会員がいるジムでは、毎月60人が退会し、年間では720人が退会する計算になります。一般的に1名の会員を獲得するためには、8,000〜12,000円程度の広告費が必要と言われています。会員数を維持するためには、月々60万円、年間で720万円の広告費がかかります。あっという間に利益も飛んでしまいますし、良いバイラル(口コミ)も得られず、集客はより難しくなっていくでしょう。健康な経営状態のジムの退会率 - 3%以内フィットネスジムの健全な経営状態を維持するためには、退会率を3%以内に抑えることが望ましいです。そのためにジムが取り組むべきことは簡単ではありません。会員の名前を覚える(スタッフの抜き打ちテスト)ちゃんと教えるジム会員とコミュニケーションを取るSNSを使った見込み顧客に対する顧客育成リードナーチャリング(Lead Nurturing)Club in Clubの導入1on1(ワンオンワン)ミーティング技術レベルアップ(年に2回程度の外部研修など)まとめフィットネス業界における24時間無人ジムの現状と将来性について考えると、退会率の問題は非常に重要なポイントです。今後ジムが生き残るためには、単に設備や利便性を提供するだけでは不十分です。会員が長期間にわたってジムを利用し続けるためには、よりパーソナライズされたサービスと深い関係性の構築が必要です。これを実現するためには、以下のような取り組みが考えられます:会員一人ひとりとの関係構築:会員の名前を覚え、個々のニーズに合わせたアプローチを取ることで、会員との信頼関係を築きます。質の高いトレーニングと指導:専門的な知識と技術を持ったスタッフによる質の高いトレーニングと指導を提供し、会員の健康とフィットネス目標達成をサポートします。コミュニティの形成:ジム内でのイベントやグループ活動を通じて、会員同士の交流を促し、コミュニティ感を醸成します。デジタルツールの活用:SNSやアプリを通じて、会員に対する情報提供やモチベーション維持のためのコンテンツを提供します。継続的なサービス改善:会員のフィードバックを収集し、サービスの質を継続的に向上させます。これらの取り組みを通じて、ジムは単なる運動の場から、会員のライフスタイルに深く根ざしたコミュニティへと進化することができます。結果として、退会率の低下と会員の満足度の向上が期待でき、持続可能なビジネスモデルの構築に寄与するでしょう。