コメンテーターがよく「●●選手はパワーがありますね!」と話すことがありますが、パワーとは、何でしょう?パワーとは、「スピード × 力」 のことです。しかし、スポーツ界では、パワーというよりも RFD という言葉に注目されています。RFD とは 「力の立ち上がり率(Rate of Force Development)」 のことで、一気に力を発揮する 能力です。BFRトレーニングのメリットの一つとして、RFD(力の立ち上がり率)を向上させることができることが分かってきました。今まではパワーを付けるためには、スピーディーに重たいものを持ち上げる手法が主流でした。しかし、力の立ち上がり という点では、「STOP and Go」止まった状態から一気に挙げる ような動きの方が、RFD 向上 に役立つことが分かってきています。スポーツの世界では、SSC(ストレッチ ショートニング サイクル)、例えば、バスケットボールですと、一回しゃがんでからジャンプするような動きが主流ですが、野球やアメリカンフットボールですと、止まった状態から一気に動き出します。この場合はSSCを発揮することができません。 今までのトレーニングではパワーを求めるためにスピーディーなSSCを使って行うトレーニングが多かったのですが、多くの競技において 「STOP and Go」 止まってから一気に力を出す動きの方が要求される競技が多くなっています。BFRトレーニングでRFDを増やす!BFRトレーニングの通常のプロトコルでRFDを増やすことができます。軽い重量でさらに炎症もあまり起こすことなくRFDを増やすことができ、さらに疲労回復もしやすいのが特徴です。アスリートのシーズン中のトレーニングに非常に有効であるということです。アスリートの試合期間は、できるだけ疲労を残したくありません。限られた時間やエネルギーを技術練習に使いたい、そのようなときにBFRトレーニングでRFDを増加させていくことができます。BFRトレーニングでシーズン中に、技術練習をしながらパワーも伸ばせると言うことです。※RFDは、チカラ(N)÷ 時間(S)で算出されます。N=Newton(ニュートン)S=Seconds(秒)