コラム
2025/03/20

フィットネスジムを開業し成功に導くためには、ジムの規模や提供するサービス、ターゲット層、競合の有無などを踏まえた上で、ターゲットエリアの人口密度を見極めることが重要です。特に100坪規模のジムでは、安定した会員数を確保するために、どの程度の人口が必要かを明確に把握しておく必要があります。
本コラムでは、100坪のフィットネスジムを運営する場合に必要な人口密度と、それに基づく会員獲得戦略について解説します。
フィットネスジムの会員数を予測する際の基本的な目安として、ターゲットエリアの人口の約2~5%が入会する可能性があると考えます。これは、立地条件や提供サービスによって変動しますが、一般的なフィットネスジム運営における参考数値です。
例えば、ターゲットエリア内の人口が1万人の場合、見込める会員数は約200人~500人程度となります。では、100坪のジムで安定的な運営を目指す場合、どの程度の会員数を目標とすべきでしょうか。
100坪規模のフィットネスジムを想定した場合、収益を安定させるためには少なくとも月600人程度の会員数を獲得することが望ましいとされています。この目標を達成するためには、エリア内人口が20,000~30,000人程度あることが理想です。格安ジムであれば、より多くの会員数が必要となります。
ターゲットエリア内の人口密度が十分であったとしても、競合となるフィットネスジムの存在やエリアの成熟度によって、必要な人口数は大きく異なります。競合ジムが多数存在する地域では、会員獲得が困難になるため、より強い差別化ポイントが求められます。
例えば、競合が少ない地域では、ジム開業後の数ヶ月で目標会員数に到達できる可能性が高くなります。しかし、競合ジムが多い場合は、マーケティング戦略を強化し、自ジムの独自性を打ち出す必要があります。
なお、100坪のジムであっても、提供するサービスが特化型の場合(例:パーソナルトレーニング専門、BFRトレーニング、Pilatesなど)、必ずしも高い人口密度は必要ありません。特化型ジムは一般的なフィットネスジムと異なり、比較的少人数の会員でも高単価のサービス提供が可能です。
例えば、パーソナルトレーニング専門のジムであれば、100人の会員でも月間収益が安定する場合があります。この場合、商圏内人口が1万人未満でも十分な経営が可能です。
ジムの商圏エリアは、徒歩圏内、自転車圏内、車移動圏内といった移動手段別に分けて考えることが重要です。
徒歩圏内:半径800m程度
自転車圏内:半径1km程度
車移動圏内:片道15分圏内
このエリア内の人口を基準に、ターゲット層に対するマーケティング施策を展開することで、効率的に会員数を増やすことが可能になります。特にWeb広告やSNSマーケティング、地域イベントへの参加など、地域密着型の集客施策を強化することが効果的です。
100坪規模のフィットネスジムを成功させるためには、ターゲットエリアの人口密度を正確に把握し、必要会員数とそれに見合う商圏エリアを明確にすることが重要です。加えて、競合状況やサービス内容に応じて柔軟な戦略を立てることで、安定したジム運営を実現できるでしょう。
これからジムを開業する方は、ぜひ商圏分析と競合調査をしっかり行い、確実に会員数を確保できる戦略を立ててください。
ビジネス

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