コラム
2023/07/07

BFRトレーナーの資格取得講座を受講されたトレーナーなら既にご存知のことだと思いますが、BFRトレーニングの効果の一つに「痛みを減らす」というものがあります。
2010年5月から2013年5月までの間に行われた研究では、骨関節疾患24名38部位中の23名35部位において優位な改善が認められ、関節リウマチ患者においては15名24部位中の11名20部位において優位な改善が認められています。(※1)
また神経疾患である脊髄空洞症の患者を対象にBFRトレーニングを行ったところ、1回目のトレーニングですぐに鎮痛効果が得られ、4回目以降はほとんど痛みを感じなくなるほどの卓効を示しています。(※2)
最近行われた研究において、膝の痛みを訴える40名の男性を対象に、「軽い重量でのレジスタンストレーニングのみ」と「軽い重量でのレジスタンストレーニング+BFRトレーニング」とで比較が行われました。血流制限の圧力は動脈圧の80%です。
その結果、BFRトレーニングを追加で行った群は「即座かつ顕著な」痛みの減少がみられています。(※3)
また下肢に痛みを訴える患者28名を対象にし、「普通のウェイトトレーニング群」と「軽い重量でのBFRトレーニング群」とに分けて3週間の観察を行ったところ、どちらの群も筋力や筋肥大が起こったものの、BFRトレーニング群はMSLTやYバランススコア(ファンクショナルな機能の指標)が改善し、また痛みを示すスコアも顕著に改善していました。
(※4)
BFRトレーニングが痛みを改善するメカニズムはまだはっきりと分かっていませんが、今後の研究展開が待たれるとともに、少しでも早く現場に応用することによって「今、目の前にある痛みを改善」していくことが求められているのではないでしょうか。
※1:
血液循環療法が骨関節疾患の疼痛に及ぼす影響-駆血帯を使用した新しい運動療法の試み-
※2:
神経変性疾患治療への運動療法(BCT)の応用について
-脊髄空洞症の治療に関する臨床報告-
※3:
Low load resistance training with blood flow restriction decreases anterior knee pain more than resistance training alone. A pilot randomised controlled trial.
Phys Ther Sport. 2018 Sep 19;34:121-128. doi: 10.1016/j.ptsp.2018.09.007. [Epub ahead of print]
※4:
Low-Load Resistance Training With Blood Flow Restriction Improves Clinical Outcomes in Musculoskeletal Rehabilitation: A Single-Blind Randomized Controlled Trial.
Front Physiol. 2018 Sep 10;9:1269. doi: 10.3389/fphys.2018.01269. eCollection 2018.
BFRトレーニング

BFRトレーニングが「感動の連鎖」を生む
澤木一貴です。これまでのコラムでは、BFRトレーニングの「科学的根拠」や「ビジネスモデル」、そして「医療との連携」といった、少し硬派でロジカルな側面を中心にお話ししてきました。 今回は、トレーナーとい...
澤木 一貴

BFRで高単価・時短セッション
澤木一貴です。これまで、市場分析から基礎理論、そしてターゲット層の拡大(女性・高齢者)についてお話ししてきました。 今回は、いよいよ皆さんが最も気になっているであろう「ビジネスの本丸」、つまり「収益構...
澤木 一貴

BFRのアンチエイジング効果とリハビリ
澤木一貴です。ここまで、第1回で「市場分析」、第2回で「基礎理論」、第3回で「ファンクショナルトレーニングとの融合」についてお話ししてきました。 少しずつ、BFRトレーニングが単なる「流行りの筋トレ」...
澤木 一貴

BFR「ある絶対条件:安全性」
澤木一貴です。前回は、経営者層をターゲットにした「時短・高単価」という、かなり攻めたビジネスモデルについてお話ししました。 「30分で売り上げを倍にする」 ワクワクしましたか? それとも「そんなにうま...
澤木 一貴

BFRは「場所を選ばず」
澤木一貴です。前回は「安全性と資格」という、プロとして絶対に避けては通れない、少し耳の痛い話をさせていただきました。 しかし、あの「安全の担保」があってこそ、今日お話しする「ビジネスフィールドの無限の...
澤木 一貴

糖尿病 ── 筋肉を「糖を取り込む工場」に変えるBFRの科学
澤木一貴です。これまでのコラムでは、BFRトレーニングが「筋肥大」や「アンチエイジング(美容)」、そして「アスリートのリハビリ」にいかに効果的かをお伝えしてきました。 今回は、少し視座を高くし、これか...
澤木 一貴
通常のトレーニングには1RM(1回持ち上げることが限界の重さ)の60%以上の重さを必要としていますが、BFRトレーニングでは1RMの20%程度の重さで効果を得るとができます。
BFRトレーナーズ協会は、安全で的確なトレーニングの指導を行い、正しい知識と技術を持ったトレーナーを育成し、より多くの人たちにその効果を実感してもらえるようBFRトレーニングの普及を目指します。
© BFR Trainers Institute 2025