コラム

糖質制限ダイエット成功のために知っておくべき3つのポイント-2 (4/6)


  • ダイエット・食事
  • 筆者:浅野 忍圡
次に、脂肪を摂取する時に気をつけるべき点をお伝えします。

POINT③ 糖質制限ダイエットは脂肪は「良質の脂肪」を摂取する。あまりに大量の脂肪を摂取することは、心臓病などの原因にならないか、心配な方もいらっしゃると思います。糖質制限ダイエットの創始者であるアトキンス博士は、「その心配はいらない」と断言しています。炭水化物を摂取してインスリンが多めに存在する場合に限り、脂肪は悪影響の元になるというのがアトキンス博士の見解です。

しかし、近年の研究によると、大量の「飽和脂肪」は脳に悪影響を与えたり、大腸がんのリスクファクターになったりするという疫学的な報告も出ています。
これらは全て「炭水化物を摂取している場合」の結果になりますが、やはりリスクとして避けるべきでしょう。

今、「飽和脂肪」という言葉が出てきました。簡単に解説しましょう。
アミノ酸が結合して「タンパク質」ができるように、脂肪は「3つの脂肪酸」と「グリセロール(グリセリン)」が結合して「脂肪」となります。脂肪酸には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」があり、3つの脂肪酸が全て飽和脂肪酸だったら、その脂肪は「飽和脂肪」。
一つでも不飽和脂肪酸があれば、その脂肪は「不飽和脂肪酸」となります。

脂肪酸というものは、真ん中に炭素原子が幾つもつながっています。また、炭素原子は水素原子ともつながっています。この水素原子とつながる場所の全てがつながっている脂肪酸のことを、飽和脂肪酸と呼びます。逆に水素原子とつながっていないところがある脂肪酸のことを、不飽和脂肪酸と呼びます。水素原子とつながっていないところは二重結合といって、構造的に曲がりやすくなります。
肉の脂身は飽和脂肪酸が多いため曲がりにくく、固くなって固形となります。サラダオイルは不飽和脂肪酸が多いため、曲がりやすくなって柔らかく、液体になるのです。つまり、肉の脂身のような固い脂肪は飽和脂肪酸であり、大量摂取すると健康に害をもたらします。しかし、不飽和脂肪酸は逆に酸化しやすいという欠点があり、過酸化脂質というものを生成してしまいます。
過酸化脂質もさまざまな病気の原因になる脂質です。

こういうことから、多くの健康スペシャリストたちは、「脂肪の摂り過ぎは良くない」と主張しています。
しかし、身体に良いと言われる脂肪もあります。その筆頭がオリーブオイルでしょう。オリーブオイルは不飽和脂肪の一種です。含まれる物質の多くは「オレイン酸」という不飽和脂肪酸です。

オレイン酸は二重結合が1個だけですので、酸化はしにくいのです。
同じく不飽和脂肪酸であるリノール酸は二重結合が2個、リノレン酸は二重結合が3個あるため、それだけ酸化しやすいです。オリーブオイルの他にも魚油やCLA(共役リノール酸)など、良質の脂肪は数多くあります。

酸化しにくいオリーブオイルに比べ、魚油は二重結合が多いため酸化しやすいという問題があります。糖質制限ダイエットを実行する場合は、かなり多めの脂肪を摂取する必要があります。しかし、健康に悪影響を与えかねない飽和脂肪は、できるだけ避けるようにしたいものです。といって健康に良いと言われている不飽和脂肪にも、「酸化しやすい」という欠点があります。実は、どちらにも欠点があるのです。

■注意事項
・体調が優れない場合には、すぐに中止してください。
・専門の医師に相談してください。

■参考著書・資料:
アスリートのための最新栄養学(上)
アスリートのための最新栄養学(下)
【世界中の研究結果から学ぶ】~博士のダイエット研究所~

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