ピラティスとは何か?という質問に答えるとするならば、ジョセフ・H・ピラティス氏の考案したボディ・マインド・スプリットを統合させた身体をコントロールするメソッドであるといえます。元々はコントロロジーという名前であったのですが、考案者の名前がついてピラティスというネーミングが浸透したものです。心と身体を完全にコントロールすることで適切に動くこと、本来あるべき身体のシステムを働かせることを目指しました。ドイツで生まれたピラティス氏は幼少期はとても体が弱く、あらゆる運動や養生法を試していきました。そしてあらゆる経験を積んで身体は健康を取り戻し、デッサンモデルや解剖学のモデルにもなるくらいまで状態を良くしました。その後第一次世界大戦のときに収容所にて看護師として働き、戦争っで傷つき戻ってきた兵士たちになにかできることはないか?と考えリハビリベースで考案した動きがピラティスメソッドの根底となるものになります。リフォーマーやキャデラックなどが考案されるきっかけにもなったのです。そこからNYへ移り自分のスタジオをを持つきっかけを得てアスリートやダンサーたちへ自分のメソッドを教えていくのです。第一世代と呼ばれる愛弟子たちの身体を分析し、その愛弟子各個人に合う動きをしっかり構築し伝えたことで現在の各流派が存在することになります。ピラティス氏の身体を見る目は本当にずば抜けていてすぐれていたことでも有名で“このメソッドは50年早かった”とも言っています。現在では医療分野をはじめアスリートにも取り入れられるメソッドとして確立しています。パフォーマンススキルの向上リハビリの活用にも生かされていくこのメソッドはこれからもどんどん市場に広まっていくでしょう。