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疲れを取る栄養は? Part2 「ナイアシン」

疲れを取る栄養は? Part2 「ナイアシン」

疲れを取る栄養は? Part2 「ナイアシン」

Part 1では「ストレス対策にビタミンC」、「やる気を出すためにチロシン」、「集中力を高めるためにビタミンB6」を紹介しました。

今回は「ナイアシン」について紹介しましょう。チロシンはアドレナリンやノルアドレナリン、甲状腺ホルモンの材料になるため、やる気を出すのに必要とされますが、逆にこれらのホルモンが出過ぎている状態が続くと余計なエネルギーを使ってしまうため、かえって脳も身体も疲労が蓄積してしまいます。

ここで活躍するのがナイアシンです。アドレナリンはノルアドレナリンから作られますが、このときに「メチル基」が必要になります。ナイアシンはメチル基を吸い上げてくれる作用があるため、ナイアシンを摂るとノルアドレナリンがアドレナリンになれません。

ノルアドレナリンは神経伝達物質であり、脳と交感神経末端から分泌されます。いっぽうでアドレナリンは副腎髄質から放出されます。「副腎疲労」が話題となっていますが、ナイアシンを摂取することでアドレナリンの産生が低下するということは、副腎の疲労を抑えてくれる可能性もあるということになります。

またナイアシンはNAD+というエネルギー産生系で重要な物質を産み出してくれます。加齢とともにこのNAD+の産生能力が低下していき、それが老化とリンクしているという説もあります。ナイアシンの摂取はエネルギーを高めるとともに、老化と闘ってくれる効果も期待できそうです。

さらにナイアシンには血流を増加させる作用があり、酸素や栄養素の運搬能力を高めてくれる効果があります。特に「頭がボーっとしてカスミがかかったような状態」のときにナイアシンを摂ると、脳の血流が良くなって一気に気分が晴れることもあります。

この血流増加作用はGPR109Aというレセプターと結合することによるものですが、それによって炎症が抑制され、結腸炎や結腸癌の抑制などの効果があることがわかっています。

またナイアシンには関節炎を改善したり、HDLコレステロールを増やしてくれたりする作用もあります。

あまり大量に摂取すると「ナイアシンフラッシュ」という現象が起こり、顔がほてったり上半身が痒くなったり、温かい感じがしたりしますが、害のあるものではなく、数時間以内に収まります。

なおナイアシンはメチル基を吸い上げると前述しましたが、それによってホモシステインが増加し、問題を引き起こしてしまう可能性があります。ホモシステインはビタミンB6やB12、葉酸の摂取によって正常値に収めることができるため、ナイアシンを大量摂取する場合は必ず同時にビタミンB群としてB6やB12、葉酸も摂取するようにしましょう。

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