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開中 BFRトレーニングのリスク回避法 Part 3 血栓

開中 BFRトレーニングのリスク回避法 Part 3 血栓

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BFRトレーニングにおける内因性血液凝固では、赤血球の膜に存在する「エラスターゼ」と呼ばれるタンパク質が血液凝固第Ⅸ因子を活性化して血栓を形成する。

血液の流れが遅くなると、エラスターゼと第Ⅸ因子が接触する可能性が高くなるため、第Ⅸ因子が活性化し、血液が凝固しやすくなるわけだ。さらに脱水などでヘマトクリット(赤血球数)が増加すると、第Ⅸ因子の活性化は促進される。

ということは、血漿の量が多ければ第Ⅸ因子は活性化しにくく、血栓も生成されにくい。血漿の量を増やすには、まず「十分に水を飲むこと」である。通常はこれだけで十分である。

ただし夏季で汗をかきやすい場合、アスリートが特にハードにBFRを行う場合などは、「グリセリンの摂取」を推奨したい。さて、グリセリンとはなにか。

食事として摂取した脂肪は「脂肪酸」と「グリセリン」とに分解される。つまりグリセリンは脂肪の構成物質である。糖アルコールの一種であり、1gあたり、4.3kcalだ。

ではグリセリンを摂取すると、どうなるのか。

ヒトの体重は、その6割以上が水分だ。そして約3分の2が細胞内、残りの3分の1が細胞外に存在する。また細胞外の水分のうち、約4分の1が血漿中に存在する。よって体重が60kgだとすると全体の水分量が約36リットルで、細胞内に24リットル、細胞外に12リットル。そのうち血漿中に3リットルの水が存在することになる。

さてグリセリンを摂取すると、これは小腸で吸収される。そしてリンパから全身に流れ、血漿内に取り込まれる。すると血漿の浸透圧が高まる。血漿の浸透圧が高まると、血漿に水が取り込まれて、血漿が増加するのである。(※1)

酷暑の中、トライアスリートにグリセリンを摂取させた研究でも、パフォーマンスの低下が防止されており(※2)、また筑波大学の研究でもグリセリン飲料の摂取により体重の増加(720g増)と尿量の減少が認められ、運動時の脱水を防ぐことが分かっている。(※3、※4)

では、どれくらいの量が必要なのか。これは少量で良く、「1リットルの水に3~5gのグリセリン」を混ぜ、それを飲むだけで良い。大量のグリセリン摂取はパフォーマンスを改善するためドーピングに抵触する可能性があるが、この量ならばまったく問題はない。

グリセリンは薬局で安価に購入可能であるため、アスリートを指導するトレーナーは選択肢の一つとして知っておくとよいだろう。

※1:

Exploring the potential ergogenic effects of glycerol hyperhydration.

Sports Med. 2007;37(11):981-1000.

※2:

The effect of glycerol hyperhydration on olympic distance triathlon performance in high ambient temperatures.

Int J Sport Nutr Exerc Metab. 2002 Mar;12(1):105-19.

※3:

グリセリン飲料の摂取による運動前のハイパーハイドレーションが高温環境下における持久的能力に及ぼす影響

※4:

運動と体温調節 暑熱下運動時の脱水を防ぐグリセリンローディング

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