2021年4月1日から「改正高年齢者雇用安定法」が施行される。定年を60歳から65歳に、再雇用の定年が65歳から70歳に引き上げられる。ここ30年ほど言われ続けていた高齢化社会が現実味を持ってやってきた!ということである。
さて、どうする、この現実にどう向き合えばよいのだろう。社会をのぞくと70歳定年についての反応は、歓迎するが全体の2/1弱、困惑する、歓迎できないが合わせて2/1。ちょうど半分半分だ。ただしこれは従業員の立場の意見であり、雇用の問題を抱える経営者の立場にしてみれば「冗談じゃない。70歳ともなると体力や能力の低下を考えれば、クライアントの指導も安心して任せるわけにはいかない」というのが本音ではないだろうか?
しかしながら、ちょっと待って!70歳まで働く時代それは、日本人全体が迎える高齢化社会のことそのものであり、生き方も日常も価値観までもが高齢化するということになる。新しい日常、新しい形が生まれてくるということになる。?ものは考えようだ。クライアントが高齢になって身体の俊敏さを失った時、本当に若いパーソナルトレーナーの最新の指導ばかりを受けたいと思うだろうか?いやいや、やっぱり年相応は大切なこと。新たにマーケットを作るほうが手っ取り早い。
クライアントが70歳を迎えた時に応えるニーズってなんだろう?体力を維持するスキル?それを伝えられる能力?そんなことは大前提。加えて一人一人のプライドを守りつつ、重たいものを持たない、辛くない、毎日続けられるプログラムを備えておくことではないだろうか?
「あそこに行って〇〇トレーナーの指導をうければ今日1日が楽しい」それだけで明日も来てくれる、お金を落としてくれるクライアントと、それを迎える寄合所にも似たジム作り、ここが新しい寄る辺となれば最高ではないだろうか?