コラム
2023/07/07

「フレイル」という言葉が知られるようになってきました。フレイルとは「虚弱」といった意味ですが、これは身体的なものだけでなく、精神的なものや社会的なものも含まれます。年をとると頑固になったり怒りやすくなったり、また軽度の認知障害が起きたりしますが、これらは精神的なフレイルに分類されます。
ある人は家に引きこもったり社会的に孤立したり独居に追い込まれたりしますが、これは社会的フレイルに分類されます。
身体的フレイルは体力の低下を指しますが、特に運動器の機能低下によって移動(歩行や経ち座り)能力が低下した状態をロコモティブシンドロームと呼びます。このとき、筋力の低下や骨粗しょう症、変形性関節炎などが起こることもあります。
そしてこの中で、特に筋肉の減少をサルコペニアと呼びます。サルコペニアの大きな原因となるのが、「日常生活で動かなくなる」ことです。腰や膝などを傷めると、歩くだけでもおっくうになります。そのような状態が続くと、どんどん筋肉が減少してしまいます。
そこでBFRトレーニングです。13本の論文から得られたシステマティックレビューでは、BFRトレーニングによって「座った状態から立つ」テストでパフォーマンスが改善し、ウォーキング試験やバランス、ジャンプ、ステップなどさまざまなテストで身体機能が全般的に改善していることが示されました。(※1)
他のシステマティックレビューでも、BFRトレーニングによって骨代謝がプラスに改善され、筋肉量の減少を抑えることが示されています。(※2)
あるシステマティックレビューでは、軽い重量でのトレーニングよりもBFRトレーニングのほうがリハビリツールとしても有用で、長期間にわたって継続しやすいという結論も出ています。(※3)
「密」となりがちなジムでのトレーニングを避け、ホームトレーニングを主に行うという動きは今後、避けることはできないでしょう。そのようなときに、軽い重量あるいは自重のみで十分に刺激を与えられるBFRトレーニングは、これからの大きな潮流となってくるはずです。
※1:
Chronic Blood Flow Restriction Exercise Improves Objective Physical Function: A Systematic Review
Front Physiol. 2019 Aug 21;10:1058. doi: 10.3389/fphys.2019.01058. eCollection 2019.
※2:
Effects of Blood Flow Restriction Exercise on Hemostasis: A Systematic Review of Randomized and Non-Randomized Trials
Int J Gen Med. 2019 Feb 12;12:91-100. doi: 10.2147/IJGM.S194883. eCollection 2019.
※3:
Blood Flow Restriction Training in Clinical Musculoskeletal Rehabilitation: A Systematic Review and Meta-Analysis
Br J Sports Med. 2017 Jul;51(13):1003-1011. doi: 10.1136/bjsports-2016-097071.
BFRトレーニング

不眠ループをBFRで
「あぁ、また今日も寝つけない……」時計の針が深夜2時を回る絶望感。枕を買い替え、アロマを焚き、スマホを遠ざけても、頭の中の「反省会」が止まらない。そんな夜を過ごしていませんか?もし、あらゆる安眠グッズ...
齊木 英人

「脳の洗浄タイム」─BFRトレーニング
脳の霧を振り払い、思考の「解像度」を上げる――BFRトレーニングがもたらす、知られざる覚醒の科学先日、私のセッションを受けに来られたある経営者の方が、トレーニングを終えてベルトを外した瞬間に、ポツリと...
齊木 英人

BFRトレーニングが「感動の連鎖」を生む
澤木一貴です。これまでのコラムでは、BFRトレーニングの「科学的根拠」や「ビジネスモデル」、そして「医療との連携」といった、少し硬派でロジカルな側面を中心にお話ししてきました。 今回は、トレーナーとい...
澤木 一貴

BFRで高単価・時短セッション
澤木一貴です。これまで、市場分析から基礎理論、そしてターゲット層の拡大(女性・高齢者)についてお話ししてきました。 今回は、いよいよ皆さんが最も気になっているであろう「ビジネスの本丸」、つまり「収益構...
澤木 一貴

BFR「ある絶対条件:安全性」
澤木一貴です。前回は、経営者層をターゲットにした「時短・高単価」という、かなり攻めたビジネスモデルについてお話ししました。 「30分で売り上げを倍にする」 ワクワクしましたか? それとも「そんなにうま...
澤木 一貴

BFRのアンチエイジング効果とリハビリ
澤木一貴です。ここまで、第1回で「市場分析」、第2回で「基礎理論」、第3回で「ファンクショナルトレーニングとの融合」についてお話ししてきました。 少しずつ、BFRトレーニングが単なる「流行りの筋トレ」...
澤木 一貴
通常のトレーニングには1RM(1回持ち上げることが限界の重さ)の60%以上の重さを必要としていますが、BFRトレーニングでは1RMの20%程度の重さで効果を得るとができます。
BFRトレーナーズ協会は、安全で的確なトレーニングの指導を行い、正しい知識と技術を持ったトレーナーを育成し、より多くの人たちにその効果を実感してもらえるようBFRトレーニングの普及を目指します。
© BFR Trainers Institute 2025