コラム

BFRトレーニングの圧力測定時の注意点は


  • BFRトレーニング
  • 筆者:山本 義徳
BFRトレーナーの資格を取得している方は、締め付ける圧力の測定方法についても熟知しているはずです。なお一人だと圧力計を使いにくいのですが、誰かに手伝ってもらうことで、格段に測定しやすくなるはずです。

ここで注意点があります。最近の報告で、圧力を測定するときに圧力計の袋を置くポジションによって、圧力の測定結果が変わってくるというのです。

32名を対象に、右脚の動脈閉塞圧を測定しました。圧力測定の袋が脚の外側に位置するようにしたところ、脚の内側に位置するようにした場合に比べ、より強く締めつける必要があったのです。(※1)
袋が外側にきた場合、内側よりも平均で13.56mmHgだけ強くする必要があり、脚が太い人ほど、その差は顕著となったようです。

講習時になかなか目的とする圧に達しないでギュウギュウに締め付けた経験のある方も多かったと思いますが、それは圧力計の袋が大腿部の外側に位置していたのかもしれません。
基本的には「内側」に位置するようにして測定するようにしてください。
また腕の場合も同様ですが、脚に比べると外側と内側の差は小さいものと思われます。

なおベルトの幅が広いと、当然ながら血流を制限する力は強くなります。完全に動脈を閉塞するためには、幅が11.5cmのベルトだと239.4mmHgが必要となりましたが、5cm幅のベルトだと実に500mmHg以上での圧力が必要となったのです。(※2)

これは幅広のベルトだと危険だということにもなります。それほど強く締め付けていないのに、血流が完全に遮断されてしまうことがあり得ますから、それだけ副作用の起こる危険性も高くなるというわけです。
この意味でも自己流のBFRトレーニングは避けるようにしたほうがいいでしょう。

※1:
The position of the cuff bladder has a large impact on the pressure needed for blood flow restriction.
Physiol Meas. 2019 Dec 20. doi: 10.1088/1361-6579/ab64b8.

※2:
The Effect of Cuff Width for Determining Limb Occlusion Pressure: A Comparison of Blood Flow Restriction Devices.
Int J Exerc Sci. 2019 Jan 1;12(3):136-143. eCollection 2019.

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