コラム
2022/07/09

筋肉が発達するのは「ストレスへの適応」によるものです。ストレスが弱いと適応反応は起こらず、筋肉は発達しません。逆にストレスが強すぎると副腎疲労などを起こし、逆にケガや体調の悪化を引き起こしてしまいます。
つまり適切なストレスを与えることが大事なのですが、「ストレス」は大きく「物理的ストレス」と「化学的ストレス」とに分けることができます。
重いウェイトを使って行うトレーニングは筋肉に物理的・メカニカルなストレスを与えます。いっぽうで軽いウェイトでも効果のあるBFRトレーニングでは、筋肉に化学的・ケミカルなストレスを与えます。
ではケミカルなストレスとは具体的にどのようなものでしょうか。身体には「ホメオスタシス」というものがあり、これは「恒常性維持」と訳されます。私たちの身体においては血圧や体温、血糖値など、だいたい一定の範囲内に維持されています。これがホメオスタシスです。このホメオスタシスを打ち破るような刺激が与えられると、それはストレスとなります。
BFRトレーニングでは四肢の血流を制限します。血流が制限されるということは、筋肉にヘモグロビンが到達しないということでもあります。すると組織に酸素が行きわたらなくなります。つまりBFRトレーニングを行うと通常時よりも酸素濃度が低下し、これがストレスの一つとなります。
また酸素が使えないときは、私たちの身体のエネルギー通貨となるアデノシン三リン酸(ATP)は「無酸素代謝」によってつくられます。無酸素代謝のことを「解糖系」と呼びますが、解糖系は最終的にピルビン酸や乳酸などの「酸」を作り出します。
酸が増えると、組織内のpHが低くなります。このpHの低下、すなわち酸性化もストレスとなります。
さらに低酸素状態で筋肉を動かすことで、ATPを産み出し筋肉のエネルギー源となる「クレアチンリン酸」も一気に減少します。このクレアチンリン酸の急激なストレスとなります。
これらの化学的ストレスによって、筋肉はストレスを感じ、それに適応しようとして発達するのです。
では化学的ストレスを受けた筋肉は、どのようにして筋肉を増やしていこうとするのでしょうか。次回からそれについて解説していきます。
BFRトレーニング

BFRトレーニングが「感動の連鎖」を生む
澤木一貴です。これまでのコラムでは、BFRトレーニングの「科学的根拠」や「ビジネスモデル」、そして「医療との連携」といった、少し硬派でロジカルな側面を中心にお話ししてきました。 今回は、トレーナーとい...
澤木 一貴

BFRで高単価・時短セッション
澤木一貴です。これまで、市場分析から基礎理論、そしてターゲット層の拡大(女性・高齢者)についてお話ししてきました。 今回は、いよいよ皆さんが最も気になっているであろう「ビジネスの本丸」、つまり「収益構...
澤木 一貴

BFRのアンチエイジング効果とリハビリ
澤木一貴です。ここまで、第1回で「市場分析」、第2回で「基礎理論」、第3回で「ファンクショナルトレーニングとの融合」についてお話ししてきました。 少しずつ、BFRトレーニングが単なる「流行りの筋トレ」...
澤木 一貴

BFR「ある絶対条件:安全性」
澤木一貴です。前回は、経営者層をターゲットにした「時短・高単価」という、かなり攻めたビジネスモデルについてお話ししました。 「30分で売り上げを倍にする」 ワクワクしましたか? それとも「そんなにうま...
澤木 一貴

BFRは「場所を選ばず」
澤木一貴です。前回は「安全性と資格」という、プロとして絶対に避けては通れない、少し耳の痛い話をさせていただきました。 しかし、あの「安全の担保」があってこそ、今日お話しする「ビジネスフィールドの無限の...
澤木 一貴

糖尿病 ── 筋肉を「糖を取り込む工場」に変えるBFRの科学
澤木一貴です。これまでのコラムでは、BFRトレーニングが「筋肥大」や「アンチエイジング(美容)」、そして「アスリートのリハビリ」にいかに効果的かをお伝えしてきました。 今回は、少し視座を高くし、これか...
澤木 一貴
通常のトレーニングには1RM(1回持ち上げることが限界の重さ)の60%以上の重さを必要としていますが、BFRトレーニングでは1RMの20%程度の重さで効果を得るとができます。
BFRトレーナーズ協会は、安全で的確なトレーニングの指導を行い、正しい知識と技術を持ったトレーナーを育成し、より多くの人たちにその効果を実感してもらえるようBFRトレーニングの普及を目指します。
© BFR Trainers Institute 2025