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BFRトレーニングのリスク回避法 Part 4 脂肪の様々な働き

BFRトレーニングのリスク回避法 Part 4 脂肪の様々な働き

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脂肪には様々な働きがある。細胞膜をはじめとした身体の重要な構成物質の材料となり、エネルギー源でもあり、ホルモンの材料ともなり、脂溶性ビタミンの吸収を促進したりする作用もある。

さらには細胞の神経線維を守る鞘の構成物質になったり、血管の内壁を保護したりする作用もあるほか、体温を調節して代謝をコントロールする褐色脂肪細胞もあり、内臓の位置を正常に保つ作用もある。

脂肪には様々な種類があるが、その違いを決定づけるのが脂肪酸だ。タンパク質がアミノ酸からつくられているように、脂肪は「脂肪酸」からつくられている。そして脂肪酸は「エイコサノイド」の材料になる。

エイコサノイドとは、「局部的に働くホルモン様物質」のことだと考えて欲しい。

具体的には血圧や免疫レベル、血液の固まりやすさ、炎症などの微妙な調整や、睡眠の誘発、子宮や気管支など平滑筋収縮の作用などを調節していく。

そしてエイコサノイドは大きく次の3つの系統に分けることができる。

1. ガンマリノレン酸(GLA)からつくられる1系統エイコサノイド

2. アラキドン酸(AA)からつくられる2系統エイコサノイド

3. エイコサペンタエン酸(EPA)からつくられる3系統エイコサノイド

エイコサノイドには善玉と悪玉がある。AAからつくられる2系統エイコサノイドは炎症や喘息の発作を引き起こしたり、免疫を低下させたり、血液をドロドロにしたりする作用があって、悪玉とされる。

いっぽうでEPAからつくられる3系統エイコサノイドは免疫力を増強したり、炎症を抑えたり、血液を固まりにくくしたりする作用があり、善玉とされる。なおGLAからつくられる1系統エイコサノイドには善玉と悪玉の両方が存在する。

つまりEPAを多めに摂取することにより、免疫レベルの向上や炎症の抑制、血行の改善などの良い作用が期待できるわけだ。BFRトレーニングを行うことによる血栓生成リスクは、EPA摂取によって明らかに軽減できる。

EPAからはロイコトリエンB5やプロスタグランジンE3、トロンボキサンB3などが生成される。これらの物質にはAAの働きを抑えたり、血小板の凝集を抑えて血液を固まりにくくしたり、免疫を増強したり、炎症性サイトカインの生成を抑制したりする作用があるのである。(※1、※2、※3)

なおEPAはイワシやサバ、サンマ、アジなどの青魚に多く含まれる。しかし魚油にはEPAの他にもパルミチン酸やミリスチン酸、ステアリン酸など多くの飽和脂肪酸も同時に含まれる。

肉とプロテインの関係と同じように、余計なものを摂取したくない場合はEPAそのものをサプリメントとして摂取するほうが得策だろう。魚が嫌いだったり料理が面倒だったりというトレーニーは、サプリメントとしてEPAを摂取することをお勧めしたい。

※1:

Fatty acids from fish: the anti-inflammatory potential of long-chain omega-3 fatty acids. Nutr Rev 68 (5): 280–9. doi:10.1111/j.1753-4887.2010.00287.x. PMID 20500789.

※2:

n-3 Polyunsaturated fatty acids: Relationship to inflammation in health adults and adults exhibiting features of metabolic syndrome.

Lipids 48 (4): 319–332.

※3:

Effect of marine-derived n-3 polyunsaturated fatty acids on C-reactive protein, interleukin 6 and tumor necrosis factor α: a meta-analysis.

PLOS ONE 9 (2): e88103. doi:10.1371/journal.pone.0088103.

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