コラム

BFRトレーニングと相性の良いWBVトレーニング


  • BFRトレーニング
  • 筆者:山本 義徳
BFRトレーニングと相性の良いWBVトレーニング

Whole-body vibration (WBV)トレーニングとBFRトレーニングとの関係については、これまでにも紹介しています。

2015年の研究では24名の若い男性を用い、バイブレーションを加えてエクササイズを行う群とBFRのみ群、その両方を行う群とに分けました。その結果、バイブレーションとBFR両方を行った群において、筋衛星細胞の分化と活性化が顕著に起こったのです。(※1)
これは筋発達の引き金になると考えられるため、数週間「バイブレーション+BFR」のトレーニングを行い、その次の数週間は普通の高重量トレーニングをすることによってさらなる発達が期待できるかもしれません。

そして健康な成人男性8名を対象に「バイブレーションのみ」と「バイブレーション+BFR」に分けて筋電図やホルモン反応を調べた2018年に行われた研究もあります。
膝の角度を100°に保ち、そのまま1分間キープ。そして立ち上がって1分間のインターバル。これを10セットです。なおパワープレートにはレバーが付属しており、1分間しゃがんでいるときは両手をそのレバーに置いています。
BFRの圧力は140mmHg、バイブレーションは26Hzでした。
その結果、大腿四頭筋と大腿二頭筋において筋電図の活動をみると、「バイブレーション+BFR群」のほうが顕著に高く筋活動が起こっていました。
また乳酸の発生も「バイブレーション+BFR群」のほうが多くなっていました。そして特に成長ホルモンの分泌量が顕著に多くなっていました。テストステロンもわずかな差ながら、多く分泌されています。(※2)

2019年に15名を対象にして行われた研究では、筋電図における活動と乳酸、酸化ストレスについて調べています。そして筋電図における活動においてコントロール群は平均29%だったのに対し、バイブレーションマシン群は平均45%、バイブレーション+BFR群は平均で71%という数値を叩き出しました。(※3)
面白いことに乳酸の蓄積度も、これと同程度の違いを見せています。酸化ストレスについては各群で変化はありませんでした。

バイブレーションマシンにはヒアルロン酸の流動性を高めるなどの「リリース効果」も期待できるため(※4, ※5)、BFRとうまく組み合わせることでリハビリなどにも応用できるかもしれません。今後のさらなる研究展開が期待されます。
※1:
One bout of vibration exercise with vascular occlusion activates satellite cells.
Exp Physiol. 2015 Dec 11. doi: 10.1113/EP085330

※2:
Acute effects of whole body vibration combined with blood restriction on electromyography amplitude and hormonal responses.
Biol Sport. 2018 Sep;35(3):301-307. doi: 10.5114/biolsport.2018.77830. Epub 2018 Aug 31.

※3:
Blood flow restriction increases myoelectric activity and metabolic accumulation during whole-body vibration.
Eur J Appl Physiol. 2019 Apr 4. doi: 10.1007/s00421-019-04134-5.

※4:
Harmonic Healing: A Guide to Facilitated Oscillatory Release and Other Rhythmic Myofascial Techniques
Zachary Comeaux

※5:
Mathematical analysis of the flow of hyaluronic acid around fascia during manual therapy motions.
J Am Osteopath Assoc. 2013 Aug;113(8):600-10. doi: 10.7556/jaoa.2013.021.

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