BFRトレーナーズ協会

コラム

ホーム

/

コラム

/

食事・サプリメント

/

疲れを取る栄養は? Part20 「システイン」

疲れを取る栄養は? Part20 「システイン」

疲れを取る栄養は? Part20 「システイン」

肝臓では非常に多くの代謝が行われます。グリコーゲンを溜めたり解毒機能を持っていたりするのは有名ですが、他にもアミノ酸の変換やケトン体合成、胆汁の生成、ビタミンA貯蔵など、様々な機能を担っています。

糖質と脂肪、タンパク質の三大栄養素はすべて肝臓で代謝され、また乳酸をピルビン酸にしたりグルコースに戻したりするのも肝臓の役目です。つまり肝機能が衰えていると、エネルギーも不足しますし疲労も溜まってしまいます。

肝機能が低下しているとき、実はあまり役立つ医薬品はありません。そのため肝臓を悪くしたときに医者が真っ先に言うのが、「安静にしろ」ということです。横になり、安静にすることによって肝臓への血流が増加して治癒が促進されるのです。

治療のためには意外に生薬が良く使われ、漢方の甘草(グリチルリチン)や田七人参、ウコン、動物性生薬の熊胆をもとにしたウルソ、西洋ハーブのマリアアザミからつくられるシリマリンなどに有効性が認められています。

そしてアミノ酸の「システイン」にもグルタチオンの材料となり、肝機能を高める作用が認められています。特にシステインをアセチル化させて効率を高めたNアセチルシステイン(NAC)が有効となります。

肝切除後肝不全に対する治療効果(※1)や、肝機能低下に伴って向上してしまったAST、ALTなどの低下(※2)、ビリルビンやIL-8の低下による肝中静脈閉塞症への効果(※3)、抗酸化作用によるⅠ型糖尿病への罹患率低下(※4)などのほか、エクササイズによって起こる酸化ストレスを軽減させたり(※5)、有酸素運動後の筋収縮力低下を防いだり(※6)といった効果が期待できます。

摂取量として、通常は抗酸化作用を期待するために一日600mg程度とし、風邪を引いたり肝機能が低下していたりするときは一日に2400mg程度まで増やしてもいいでしょう。

なおホエイプロテインにはシステインが多く含まれるため、ホエイを多めに飲むのも良いことです。食事では卵を食べることでシステインを摂ることができます。

※1:

肝切除後肝不全に対する新しい治療戦略 -N-acetylcysteine投与による治療報告-

日消外会誌 35(9):1546~1550, 2002

※2:

The effect of N-acetyl-l-cysteine (NAC) on liver toxicity and clinical outcome after hematopoietic stem cell transplantation

Sci Rep. 2018; 8: 8293.

※3:

N-acetylcysteine for hepatic veno-occlusive disease after allogeneic stem cell transplantation.

Bone Marrow Transplant. 2000 May;25(9):993-6.

※4:

N-Acetyl-l-Cysteine Supplement in Early Life or Adulthood Reduces Progression of Diabetes in Nonobese Diabetic Mice.

Curr Dev Nutr. 2018 Nov 28;3(4):nzy097. doi: 10.1093/cdn/nzy097. eCollection 2019 Apr.

※5:

N-acetylcysteine supplementation increases exercise performance and reduces oxidative stress only in individuals with low levels of glutathione.

Free Radic Biol Med. 2018 Feb 1;115:288-297. doi: 10.1016/j.freeradbiomed.2017.12.007. Epub 2017 Dec 9.

※6:

Effects of N-acetylcysteine on isolated skeletal muscle contractile properties after an acute bout of aerobic exercise.

Life Sci. 2017 Dec 15;191:46-51. doi: 10.1016/j.lfs.2017.10.012. Epub 2017 Oct 10.

コラム

食事・サプリメント

年末年始に太らない食べる順番だけで血糖値は3割減?食後の眠気も撃退「最強の食事法」

食事・サプリメント

年末年始に太らない食べる順番だけで血糖値は3割減?食後の眠気も撃退「最強の食事法」

はじめに:なぜ「食べる順番」だけで痩せるのか?年末年始、忘年会や新年会、実家への帰省など、どうしても食事の量が増えがちなシーズンがやってきました。「美味しいものは食べたい、でも太りたくない」……これは...

齊木 英人

BFRトレーニングとシリカの相性:女性の健康と美容をサポートする新たな可能性

食事・サプリメント

BFRトレーニングとシリカの相性:女性の健康と美容をサポートする新たな可能性

はじめに近年、健康志向の高まりとともに、効率よく筋力をつけながら美容と健康を維持する方法が注目されています。その中で、*低負荷でも筋力アップが可能な「BFR(血流制限)トレーニング」と、骨・関節の健康...

久保 綾乃

BFRトレーニングとアルギニンの効果をやさしく解説

食事・サプリメント

BFRトレーニングとアルギニンの効果をやさしく解説

BFRトレーニング(血流制限トレーニング)は、軽い負荷でも筋肉を大きくする効果があるトレーニング方法として注目されています。このトレーニングを行うと、体内で「一酸化窒素(NO)」や「ヒートショックプロ...

齊木 英人

あんパン。今やスポーツ選手の補食?

食事・サプリメント

あんパン。今やスポーツ選手の補食?

スポーツシーンにいろいろな食べ物が登場する。トップアスリートには有名な食品メーカーが寄り添い、栄養サポートをしているし、子供やお年寄りの栄養指導は行政が指導し、スポーツジムではダイエットや体力づくり、...

齊木 英人

ラクトバチルス・ロイテリ菌の効果とは

食事・サプリメント

ラクトバチルス・ロイテリ菌の効果とは

プロバイオティクスには様々な種類があるが、特にお勧めしたいのが「ラクトバチルス・ロイテリ菌」である。まだ動物実験での段階ではあるが、数多くの作用が認められており、ヒトでの研究も進められている。さてこの...

山本 義徳

ビタミンDの多彩な効果とは

食事・サプリメント

ビタミンDの多彩な効果とは

ビタミンは主に「補酵素」として働くのに対し、ビタミンDは少々異質である。すなわち、体内で生成可能であり、レセプターが存在し、ホルモン様作用を起こすのである。なおビタミン摂取において必ず議論となるのが、...

山本 義徳

BFRトレーナーズ協会

BFRトレーナーズ協会

通常のトレーニングには1RM(1回持ち上げることが限界の重さ)の60%以上の重さを必要としていますが、BFRトレーニングでは1RMの20%程度の重さで効果を得るとができます。
BFRトレーナーズ協会は、安全で的確なトレーニングの指導を行い、正しい知識と技術を持ったトレーナーを育成し、より多くの人たちにその効果を実感してもらえるようBFRトレーニングの普及を目指します。

© BFR Trainers Institute 2025

account_balance

講座お申込み

無料相談予約

お問合せ

account_balance

講座お申込み

無料相談予約

お問合せ